この記事出す直前に DDR に判定調整が実装された
久しぶりに音楽ゲームの記事を書きます。
わずか4つのレーンに流れるノーツを、2本の脚で捌く音楽ゲーム。
BEMANIシリーズでは、beatmania IIDX, SOUND VOLTEX に続く3機種目のプロリーグが開催される激アツ機種。
プロリーグが開催されれば、より多くの人が DDR に興味を持ち、プレイしてみよう!となることは間違いありません。
ところがこの機種、初プレイヤーを惑わせる種々の問題が……
DDRの問題点
楽曲の選び直しができない
DDR の選曲画面はこのようになっています。
ずらりと並んだジャケットと曲名から上下左右のカーソルで好きな曲を選び、決定ボタンで決定します。すると、難易度選択画面に移行します。
あっ!間違えて知らない曲を選んじゃった!
こんなときは、画面上から「戻る」を選択して……
あれ?
そう、このゲーム、
一度曲を選んだら戻ることはできません。
なんという初心者泣かせな……
オプション遷移がわかりにくい
楽曲を選んだら、難易度を選ぶその前に。ノーツが見やすくなるように、ハイスピードの設定をしておきましょう。
オプション設定のタブは……
あれ?
このゲームに「オプション設定」という欄はありません。
じゃ、じゃあ、オプション設定画面にはどのように移れるんですか?
実はこれ、ここに書いてあります。
わかるかい。
課金しないとハイスピが 0.5 刻み
さてさて、なんとか設定画面への移行を終えて、ハイスピードの設定をします。
DDRのハイスピードは、自分で決めた倍率を、楽曲そのもののBPMに乗じて決定されます。たとえば、自分が500から600ほどの譜面が見やすいと感じていて、180bpmの曲をプレイしたいときには、倍率を3.0に設定します。
ところが、このハイスピードはプレミアムプレーでないと 0.25 刻みで変更できないのです。コインプレーの場合は0.5刻みでしか変更できません。
たとえば、DDRの代名詞ともいえるボス曲・EGOISM440 をプレイすることを考えてみます。最高速である 440bpm の部分は、ハイスピード 1.0 なら 440、1.5 なら 660 でプレイすることになります。かなりピーキー。
しかもこの曲は、 110bpm の低速もあります。その場合のハイスピードはそれぞれ 110 と 165 です。110 といえば「ゆったりした版権曲を等速プレイ」しているのと同じです。そのスピードで、上位譜面であればぎっちりと詰まった盤面を見切らなければいけません。とはいえ、少しでも楽をしようと 1.5 に設定すると最高速は 660 。2.0 にしたら 880 となり、これはもう常人に見切れる速さではありません。
この動画の 1:30- がレーンスピード 777。DDR に慣れていな人は、この速さでも見切るのは難しいでしょう。
このように、0.5 刻みのハイスピードは、とくに高速曲をプレイするときに大きくストレスになってしまいます。超上級者ならいざ知らず、これから上達しようとしているプレイヤーにとっては大きな障壁になるでしょう。
課金しても0.25刻み
そもそもパセリプレーで 0.25 刻みって何?
レーンスピードはその場で掛け算して求める
ハイスピード周りの問題はこれにとどまりません。
先ほど話した通り、DDRのハイスピードは、自分で決めた倍率を、楽曲そのもののBPMに乗じて決定されます。このような仕様にも関わらず、その掛け算の計算結果は筐体に表示されません。
たとえば、キリのいいランカーキラーガール (200bpm) や、先ほどあげた EGOISM 440 (440bpm) であればまだ計算はやさしいほうです。ところが、 165bpm とか、 188bpm とか、このような数字になると、パッと暗算することは難しくなります。まして 2.25倍、3.75倍などの計算は……。
ところで、BEMANI の親戚である pop'n music も、楽曲の BPM に係数をかける、という形のハイスピードなのですが……
こっちのゲームでは計算結果が表示されています。DDR でも導入してくれ!
ここまでのことをまとめると、DDRでハイスピードを設定するには、
- 自分の見切れるハイスピードを覚えておいて
- 0.25 刻みという粗い間隔で
- わずかな時間で暗算をして合わせる
ことを求められているのです。
どういうゲーム?
改善案
これから新規が増えること間違いなしの DDR。 せっかくの面白いゲームを、オプション周りのつまづきでやめてほしくはありません。関係者がこのブログを読んでくれることを祈りつつ、いくつか改善案を提案いたします。
難易度選択画面に「戻る」と「オプション」を追加
まずはこれです。わかりやすい形で加えてしまいましょう。
ここらへんは CHUNITHM の選曲画面が参考になりますね。
「詳細設定」がでかでかと表示されていますね。「戻る」は右下に「曲選択へ戻る」という部分があります。CHUNITHM でユーザーができるのはグラウンドスライダーへの入力だけなので、すぐに気づくことができるでしょう。
DDR で使えるボタンは上下左右の4つと決定ボタンだけなので、難易度を示す「習」「楽」「踊」「激」(と、あれば「鬼」も)のほかに、「設定」「戻る」というタブを置いておけばよさそう。「戻る」は「習」の上、「設定」はどこからでもアクセスできるように右側(2P側なら左側)に置いておくとよいのではないでしょうか。
それとは別に9番でオプション設定画面に移れるしくみもとっておいてほしいです。楽曲選択画面から直に飛べるのはうれしいので。
選曲画面と難易度選択画面を互いに行き来できることにあわせて、選曲時間も統一してほしいです。実はこのゲームの難易度選択画面では15秒しか持ち時間がありません。これは短すぎるので、2つの画面を合わせて長い制限時間を取ってほしいです。そうすれば、オプション設定を急いでしなければいけなくなるとか、焦って別の難易度を選んでしまうとかが少なくなるはずです。
「回転率が悪くなってしまうのでは?」という声もありますが、心配しなくていいでしょう。今ですらプレイヤーが疲れ切って選曲時間をフルに休憩時間として使っているので。
ハイスピードはポップン形式に
ハイスピードの設定もポップンを見習って変更してほしい。すなわち、
- ハイスピードは 0.1 刻み
- 掛け算の結果はどこかに表示される
という仕様にしてほしいです。初級者・中級者にとっては、これだけでも遊びやすさがだいぶ変わるんじゃないかな、と思います。
この際だから、ハイスピードについてはコインプレーとパセリプレーで分けるのをやめましょう。すでにEXTRA STAGEに進出できるかどうかで差別化はできているわけだし。
大きく変更してほしいのはこの2つかな。
プロリーグ開催を控え、これからより一層盛り上がること間違いなしの DDR。
そこで増えたプレイヤーを手放さないためにも、現代音ゲーの UI に作り変えていってほしい。
KONAMI さん、よろしくお願いします。
以下、私が書いたDDRの記事
初心者向け
3qua9la-notebook.hatenablog.com
中上級者向け
3qua9la-notebook.hatenablog.com
A20 PLUS 稼働直前の雑記
3qua9la-notebook.hatenablog.com