久々に秋葉原を散歩したら思ったより新筐体がいっぱいあったので、ログに残すこととする。
アキバのキーボード
ラピッドトリガー
気が付いたら売り場にめちゃめちゃ並ぶようになった。ソフマップやビックカメラには特集コーナーも組んであったので、やっぱり流行りなんだなあと感じる。
質感という意味では ATK68 が群を抜いて高かった。ふだんの PC 作業もゲームもこれ一台、という人にとってはかなり満足度が高そう。
あとは新発売の LAMZU のキーボードもよかった。キーキャップがシリコンで成形されていて、そのおかげでプラスチック特有のカチャカチャといった高音が抑えられている。
ところで先ほど紹介した ATK68 はだいたい 2 万円とちょっとで買える(セールを狙えばもっと安いかもしれない?)。機能性もかなり高いらしく、加えてハードがこの質感となれば、もう ATK68 に勝てるものを同じ価格帯で出すのは不可能なように思う。いまは多分「作れば売れる」状態になっているのでどのメーカーもこぞってラピッドトリガーに注力しているが、そろそろこの波も終わりそうな気がする。
ゲーミング高級キーボード
最近はゲーミングブランドも、打鍵感にこだわったキーボードを出すようになっている。思いつく限りで例をあげると、
といったところ。
BlackWidow V4 は見たことがなかったのでこの機会に触ってきたが、けっこうよかった。並みのカスタムキーボードと比べても遜色のないレベル。
ただここらへんのアイテムも、業界全体で見るとあまり勝てないだろうな、というのが本音。上にあげたキーボードの価格であれば、筋金入りのキーボードギークならもっと安くていいものをたくさん知っている。なんなら、量販店で並んでいるものだけに絞ってもこいつに勝てない。
ガスケットマウントを搭載し、さらに無線接続も O.K. というプリンストンの MKGA75 が 2.5 万円。これがかなりモノとして良い。おれなら上であげた製品よりもこっちをすすめたい。
いやいや、大手メーカーのキーボードは使い慣れた日本語配列だから良いんだ、ギークの知ってる良いキーボードは全部英語配列じゃないか、という反論もある。ところが「日本語配列の上質なキーボード」という絞り方だと前述した MKGA75 のほかに 2.3 万円の有線 REALFORCE がライバルになる。
というわけで、ゲーミングメーカーの高級キーボードはコスパという点では劣っていると言わざるを得ない。メーカーのファンに向けて作られた商品だと割り切って見るのが良いと思う。ただ MKGA75 は印字がちょっとダサいので、日本語配列で打鍵感のいいメカニカルが欲しいなら BlackWidow V4 はアリではある。
iKBC のキーボード
ヨドバシカメラで発見。
スタンダードな日本語配列キーボードだけど、ホットスワップに対応している。スイッチを変えて楽しむというよりかは、壊れたキーの保守、といったもっとライトな用途が考えられていそう。
このつくりで売価 1.5 万円は悪くない。これからキーボードを買いたいが、値段を安く抑えたい、という人にはおすすめしやすい商品だと思う。
競合商品との比較。
- ARCHISS の Maestro シリーズが見た目・質感ともに近い。こちらは 1.6 万円とやや高いが、 DIP スイッチや LED インジケータなど細かな機能がついている。
- メカメカしい見た目やソフトのダウンロードを嫌わないなら、同じ 1.5 万円で HyperX Alloy Origins Core PBT を買ったほうが良い。本体の質感・機能性ともにこちらのほうが上。
ロープロキーボード
Ark で見つけた K3 Max
かなりいい。2.4GHz 無線にも対応したらしく、間違いなく Keychron の最高傑作と言える。お値段も正規代理店で 2.3 万円。
現状、これと NuPhy の出している Air75 V2 がロープロキーボードのベストバイといえるだろう。打鍵感という点では Lofree の FLOW が一歩先を行っているが、 75% というレイアウトでキーリマップ用ソフトウェアが全くないのは痛い。
ロープロファイルキーボードは、まだまだ進化の余地があると感じる。需要に対して明らかに供給が追い付いていない領域で、ゲーミングメーカーもここに食い入ってくれればいいのにな~と思っている。
ちなみに K3 Max と Air シリーズはともに Gateron Low-Profile スイッチのホットスワップに対応している。がんばれ Gateron 、その調子でロープロスイッチを支配して Choc V1 とかいうクソ規格を滅ぼしてくれ
今後出るキーボード
せっかくなので今後出るキーボードの話もする。
NuPhy Halo75 V2
来る。
新機能の量がすごい。
- 本体色のバリエーションを 5 色に
- ボトムケースを透過
- ガスケットマウントの導入
- ポーリングレート 1000Hz に対応
- QMK/VIA に対応
- 新スイッチの搭載
など。これ以外にも多数のアップグレードが施されている。ギークから見ると、特にガスケットマウントにより打鍵体験がさらに向上すること、 QMK/VIA 対応でキーリマップの自由度が大幅に高まることがアツい。
しかもなんと価格が V1 と一緒。意味不明。
まだプレオーダーの段階だけど、日本の正規代理店が技適を取って販売する日もそう遠くないと思う。おれは 65% が出るまで待機。75% が好きな人は発売され次第購入でいい。
Logicool 新製品
なんか出るっぽい。
04.09.2024 pic.twitter.com/ags2p4lpFU
— Logitech G (@LogitechG) 2024年4月4日
前述したようにもし Logicool がラピトリを出したとして、既存製品と競合できる価格設定をしてくるかはかなり疑問(ブランドの威力で飛ぶように売れる気もするけど)。
前回の G PRO X2 キーボードがぼったくりと言われても致し方ないスペックだったのであまり大きな期待はしていない。まともな価格設定のキーボードを出してくれることを願う。