【雑記】Amazonセールでお買い得なのはゲーミングキーボードだった話

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

 

 

 

 

セール割引、ナシ!w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーボードは微妙、ただし「ゲーミング」は狙い目か?

そんなわけで、満を持して迎えた Amazon ブラックフライデーは撃沈。お熱いキーボードが登場するまで、もうしばらく G PRO K/DA と仲良くさせてもらおうと思う。

新型の Alloy Origins Core は言わずもがな、前回のブログで紹介したほとんどのキーボードは値引き対象から外れることになった。唯一の対象入りは Razer BlackWidow Lite だが、型落ちに型落ちを重ねた機種にもかかわらず値下げ幅はたった1000円。しかも値下げしているのは黒色モデルのみで、人気の白色モデルはしっかり定価で売っております。

 

9980 → 8980

そもそも、売れ残りならいざ知らず、みすみす主力商品を値下げするようなバカはいないんだわな。おれが本当に上質なキーボードを選べていたというように、ポジティブにとらえておくことにしよう。

 

そんなわけで、「タイピングのためにキーボードがほしい!」と意気込む層にとっては、今回のセールは肩透かしになってしまった。もっとも Amazon ポイントの還元率はよくなっているので、値引きはなくてもこの時期に買ってしまうというのはアリだと思う。まあでも、急ぎでない人はステイだ。

 

ところが、である。

 

いわゆる FPS*1 や MOBA*2 といったゲームをやる、「PCゲーマー」の方々にとっては、ブラックフライデーは追い風となっている。

最近のゲーミングキーボードのトレンドとして、「作動点をより浅く」というものがあげられる。作動点というのは、キーをどれだけ押し込んだら入力が判定されるかを示す距離のことである。ほとんどのメカニカルキーボードは、キーを押し込める距離よりも浅い位置に作動点がある。で、反応速度が速いほうが正義、というゲームのために、タイピング用キーボードよりも作動点が浅いキースイッチが多数開発されている。

これらの軸は、普段のタイピングにおいては入力速度を上げる一方で、誤入力の危険性を高める、というデメリットもある。使えない、というわけではないが、あまりお勧めはできない。しかしながら、反応速度が命のゲームにおいてはより高いパフォーマンスをもたらす。

 

こうした「ゲームのためのキーボード」を求める人たちにとっては、いい商品を低価格でゲットするチャンスだ。製品そのもののポテンシャルに値下げ幅を加味して、おすすめの機種を3つほど紹介しておく。

 

セールで得なゲーミングキーボード

ROCCAT VULCAN TKL Pro

17480 → 9273

ROCCAT の名前を知らない読者もいるかもしれない。ちゃんとしたゲーミングブランドなので安心してほしい。

こちらの製品はオプティカルスイッチというものを採用している。これが通常のスイッチと何が違うのかというと、より遅延が少なくてより耐久性が高い。

 

今までのメカニカルキースイッチの場合は接点のある通電式のスイッチなので、「チャタリング」という電気信号で起こるバグの様な接点動作が起きます。この「チャタリング」が起きても正確にキースイッチのON・OFFを読み取るためにどうしてもほんの少しの遅延が必要になるんです。
それがメカニカルキースイッチの弱点での一つです。

この「チャタリング」が起きると1回キーを押しただけなのに、2回押したことになってしまったりするので、ゲーミングキーボードなのに完ぺきではなかったんですよね。

そこで登場したのが光学キースイッチ「オプティカルスイッチ」です。オプティカルスイッチは物理的な接点を持つスイッチではなく、赤外線のセンサーのオンオフなので「チャタリング」という現象は置きません。

ということは「チャタリング」を防ぐための遅延は必要ないのです。その分、正確で高速の入力ができるということになります。
これがオプティカルスイッチの大きな特徴となっています。

( https://junkenemy.com/optical-switch-keyboard/#i-2 )

 

ただ、オプティカルスイッチを採用した製品は軒並み高い。1.5万円も出せばそれなりに上質な機種が買えるメカニカルとは異なり、オプティカルスイッチを採用したキーボードは1万円台後半がザラだ。これも例にもれず高い。

 

はずだった。

 

この Vulcan TKL Pro、なんとセールで1万円を割っている。安すぎ。オプティカルスイッチを採用した1万円以下のキーボードは存在しない。みすみす主力商品を値下げするバカはいないんじゃなかったのか?

 

反応速度の速いキーボードが欲しかったんだよね~って人はこれを買えば間違いない。いますぐ Amazon のウェブページへ GO

 

Razer BlackWidow V3 TKL

9073 → 7480

Razer は今回のブラックフライデーで型落ち品の値段をガンガン下げている。有線マウスの Deathadder V2 はおよそ半額の4000円になっている。在庫処理か?

この BlackWidow V3 も無線版が出たことにより無事型落ちとなった。しかしながら、有線版の良さは全く消えていない。軸は Razer 独自のイエロー軸。作動点は 1.2mm と浅く、高速入力に適したキースイッチである。ゲーム用途に使うなら満足だろう。

 

もともと安価な製品だが、ブラックフライデーセールでさらに安くなっている。とにかく安くて強いゲーミングキーボードがほしいならこれ。

 

 

K60 PRO TKL

 

16980 → 12980

 

Corsair のゲーミングキーボードも安くなっている。

軸は Corsair 独自開発のオプティカルスイッチ。しかも作動点は 1.0mm で、これは先に紹介した Vulcan TKL Pro より 0.4mm も浅い。

さらにこいつ、 8000Hz ポーリングレートのおまけつき。これはキー入力の状態を「1秒間に8000回」通信するということ。ふつうのキーボードはたいてい 1000Hz なので、8倍の頻度で通信をしていることになる。

というわけで、とにかく「理論値最強」を追求する人はこれ!

 

……なんだけど、 0.4mm の作動点の差やポーリングレートの差を知覚できるかは怪しい。とくに 8000Hz のポーリングレートって 1000Hz の8倍でめっちゃ強そう!って思えるけど、実際に生み出す差を数値にすると大きくとも 0.9ms なんだよね。

個人的には、セールで安いゲーミングキーボードが欲しいなら Vulcan TKL Pro でいいのかな、と思ってしまう。4000円の価格差に見合った「体感の」性能差が得られるかは疑問。

 

 

ということで、おすすめゲーミングキーボードの紹介でした。

安くてゲームに強いデバイスが欲しい!という人は、ブラックフライデーを見逃すな。

 

 

タイプ用なら新作を待て、値崩れを待て。

今は時期が悪い。

*1:VALORANTみたいなやつね。

*2:League of Legends みたいなやつね。