【キーボード】はじめての高級キーボード選び

まえがき

おれが研究で忙しくてブログを放置していたら、 HyperX や Razer が軒並みセールをはじめたので、急いで書かざるを得なくなった*1

 

ぴえん

 

 

ミカグラです。

本日は、キーボードの記事。

 

文書を書く。絵を描く。ゲームをする。あるいはコードを書く。日常のさまざまな活動において、もはや PC は必需品となってきました。そして、 PC 操作に欠かせないのがキーボード。

この記事は、仕事・趣味でキーボードを使う皆様に、高級キーボードをおすすめする記事です。

 

 

要約というか、極論

  • HyperX Alloy Origins Core を買おう。華美なものが買えないなら Logicool K855 を買おう。
  • 腱鞘炎予防のために、 FILCO の木製漆塗りリストレストを買おう。

 

はじめてのキーボードを選ぼう

キーボードにもいろいろと種類があります。それを細かく解説してもいいのですが、こういうところで大量に情報を突っ込むのはよくないことを知っているので、情報を削りに削って「これを選べ!」っていうのをあげておきます。

 

  • カニカル式
  • 赤軸 or 茶軸
  • テンキーレスサイズ
  • 大手メーカー製

 

と、言われましても……

 

いったいこれらが何なのかを順にコメントしますね。

 

カニカル方式

せっかくお高いキーボードを買うなら、「メカニカル式」を選びましょう。

これがよくある普通のキーボードと何が違うのか、というと、一番はキーボードを打った時の感覚、さらにいえば「底突き」の感覚です。

ノートパソコンのキーボードやよくある薄型のキーボードは、メンブレン式、あるいはパンタグラフ式と呼ばれるもの。これはゴム膜を使用しており、キーを押し込んだ時に「ふにゃん」という心地がします。対してメカニカルキーボードは、底まで打ち込むと「カチン」という感覚があります。この小さな感覚の違いが打ち心地の良さを生みます。

ほかにも打鍵感のよいスイッチとして、光学式スイッチや静電容量無接点方式などがあります。ただまあ値段が高いのではじめてのキーボードとして買うにはけっこう勇気要るかな……

 

赤軸 or 茶軸

一口にメカニカルスイッチといっても様々な種類があります。様々な種類がありすぎて困るのですが、とりあえず「赤軸」と「茶軸」だけ覚えておけばいいです。これ以外の軸は尖った特徴をもち、はじめてには向かないからです。

で、この2つの違いは

  • 茶軸はクリック感が「ある」
  • 赤軸はクリック感が「ない」

と覚えれば O.K. です。

特にこだわりがなければ、比較的疲れにくく音も大きくない赤軸をおすすめします。

 

テンキーレスサイズ

キーボードといえばテンキー付きのものを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし作業用キーボードなら、テンキーのないものを買うのがオススメです。

はっきり言ってたいていのユーザーにとってテンキーは邪魔です。こいつを削るだけで、スペースの節約になるとか、マウスとキーボードの間での手の移動が楽になるとか、いろいろなメリットが生まれます。どうしても必要なら、別個にテンキーを買って移動できるようにすればよいでしょう。

 

大手メーカー製

キーボードのなかにはコスパの高い「格安キーボード」*2もありますが、初めての人は大手メーカーから出ているものを選びましょう。これには大きく2つの理由があります。

まず一つ目は、保証を受けやすくなる点。何か不具合があったとき、名のあるメーカーであれば返品・交換などの対応を受けることができます。これははじめてキーボードを買う人にとって大きなメリット。また大手のメーカーであれば、もしものときもカスタマーサービスも日本語で行ってくれます。

さらにもう一つは、家電量販店で扱っていること。これにより、試し打ちができることがメリットです。毎日使うキーボードだからこそ、叩き心地にはこだわりたいもの。近くで試し打ちができるのは、初めて高級機を買う人にとって大きなメリットです。

 

ここから選べばOKなキーボードたち

ここまでいろいろ書きましたが。ぶっちゃけこの中から選べばいいよ!って選択肢を書いておきました。

キーボードを仕事や趣味のタイピングに使う人向け。 予算は1.5万円程度を仮定しています。

 

シンプルな事務用キーボード

業務用メカニカルキーボードといえばコレ!な2種をご紹介。悪く言えば地味だけど、よく言えばそつのないキーボードです。

まずは Majestouch。おすすめのモデルは有線・Bluetooth 両対応の Convertible 2。赤軸と茶軸の両方から選べます。一応有線専用のモデルもありますが、価格差がそんなにないので無線対応を買っておいた方が無難です。

続いては Progress Touch。おすすめするモデルは Progress Touch RETRO。Majestouch から装飾やかな印字を削ったミニマルなデザインが特徴。機能面では、印字のかすれを気にする必要のないダブルショットキーキャップが、タイピングにうれしい特徴です。

 

いずれ劣らぬ事務用キーボードの決定版なので、好きな方を選べばいいと思います。

ただし、無線キーボードにしたい場合は Majestouch しか選択肢がありません。また Majestouch シリーズには白色モデル HAKUA がありますが、 Progress Touch にはありません。

 

安定択ではあるけれど、ぶっちゃけこれ以降に紹介するもののほうがおすすめ度は高いです。オフィスでも使える無難なものが欲しい人向け。

 

超おすすめゲーミングキーボード

 

画像は公式サイトから。

 

ゲーミングデバイスメーカー HyperX から発売されている Alloy Origins Core。個人的なイチオシ。

いわゆる「ゲーミングキーボード」の一種です。ところが、ゲームをしない、タイピングを主な用途として使う、という人にも嬉しい機能が盛りだくさんです。たとえば、

 

  • HyperX 独自の赤軸を採用している。この軸は通常の赤軸より摩擦感が少なく、キーの打ち心地がなめらか
  • キーボードを支えるボディがアルミプレートでできている。本体の重量が重くなり、さらに分厚い金属板はたわみを気にしなくていいため、タイピング時の安定感が増す。見た目に高級感が出るというメリットもある。
  • 専用ソフトでは、キーマップやライティングが変更できる。ライティングは無駄な機能にも見えるが、キーキャップの文字が見えやすくなるという実用的なメリットがある。白一色で光らせてもいいし、レインボーカラーでド派手に光らせてもいい。

 

しかもこれ、現在セール中で Amazon でお値段1万円。家電量販店で買っても、上で紹介した Majestouch や Progress Touch より安く買えます。

ゲーミングキーボードとて敬遠するなかれ。タイピングにイチオシの一台です。ぶっちゃけこれを買えばいいです。

 

デザインに妥協したくない人のための

カラーは Mercury 。 Amazon から。

Razer から発売されているキーボード、 BlackWidow Lite。こちらもゲーミングデバイスのメーカーから発売されているものです。

まず特筆すべきはそのデザイン性。Razer の製品はゲーミングデバイスの中でもとくに洗練されたデザインに定評があります。とくに、 Mercury*3とよばれる白色モデルのおしゃれさはかなりのもの

また付属ソフトの Razer Synapse を使うことで、キーマップを自由に変更することができます。これも地味にうれしいポイント。

軸はオレンジ軸。これは茶軸に似た Razer 独自の軸です。ちょっと引っ掛かりがあり、クリック感を味わえる軸となっています。音が気になる、という人は、付属の静音リングを取りつけるとよし。

 

お値段もお手頃で買いやすい。セール中の今なら1万円せずに買えます。

特に白色にこだわりたい人にはイチオシ。

 

 

安さを求めるなら

カラーはグラファイト。公式サイトから。

とにかく安いキーボードが欲しいんだ!という人には、Logicool から発売されているこちらの K835 はいかがでしょう。お値段はふつうに買っても8000円程度、セールがあればもっと安くなります。

軸は赤軸と青軸の2つがあるので、赤軸を選びましょう。

まあ安いだけあって、気になる点がないわけではありません。いちばん気になるのは、ケーブルを取り外せないところ。取り回しも悪くなるし、なによりケーブルが壊れただけでキーボードを買い換えなければいけなくなるのは痛いです。あとキーの印字がちょっとダサい。

 

しかしそれでも、機能性は高級キーボードにも引けをとりません。なにより1万円を大幅に切る値段で泣く子も黙るバイス界の最大手 Logicool のブランドものを買えるという点は大きなメリットです。

カニカルキーボードの入り口としては十分。

 

廉価版無線キーボード

カラーはオフホワイト。公式サイトから。

最近出てきたニューフェイス。一口で言えば「K835 の無線版」。お値段1.1万円ほど。

この機種最大の特徴は「2.4GHz 無線」。USBレシーバーを差し込んで使うタイプの無線キーボードで、無線に比べて遅延が少ないのが特徴。Bluetooth接続にも対応していて、複数のデバイスをワンタッチでつなげ変えることもできます。一瞬でデバイスを付け替えられるのは無線のいいところ。

ほかにも、キー印字がちょっと変わったり、スペースキーやエンターキーの打鍵音がちょっと変わったりと、ちょっとしたアップグレードがありました。

無線キーボードにこだわるなら買い。また Majestouch や Progress Touch よりも安いので、シンプルなものを、という目的で買うのもアリ。

 

以上6種類のまとめです。

  • 打鍵感にこだわるなら Alloy Origins Core
  • 白色キーボードなら Razer Blackwidow Lite
  • 無線キーボードが欲しいなら K855
  • オーソドックスなものなら Majestouch, Progress Touch
  • とにかく安く買いたいなら K835

個人的には、せっかく買うなら打鍵感のいいものを、ということで Alloy Origins Core がイチオシ。華美なものが選べないなら、機能性や価格を考えると K855 かなーと思います。

 

腱鞘炎予防のアイテム・リストレスト

 

リストレストというのは、キーボードを打つときに手首を支える道具のこと。

背の高いキーボードを打つとき、手首を机につけて上に曲げる打ち方は、腱鞘炎のリスクを高めます。そのため、手首の位置をあげて、キーボードを「打ち下ろす」ようにすることで、手首への負担を軽減させることができます。

 

予算がないなら、ハンドタオルを折りたたんで手首の部分におけば十分。高さを出して、キーボードを「打ち下ろす」ようにできれば O.K. です。

専用のものを買いたい、という人向けには、硬い素材の木製リストレストと、やわらかい素材のジェル製リストレストの2つにしぼってご紹介。

 

  • 木製なら FILCO リストレスト。硬い素材はタイピング時の安定性が増します。
    少しだけ贅沢をすると、漆塗りのものを購入できます。見た目がかっこいいのはもちろん、手触りがよく、さらに手汗などの水分に強いという実用的なメリットもあります。Mサイズがテンキーレス用のサイズにあたります。
  • 柔らかいのがいいなら HyperX。肌触りのいい布地に包まれたジェル状の柔らかな素材が魅力。またお値段も2500円ほどと安いので、ついでに買いやすい価格になっています。こちらは品番が Tenkeyless となっているので、わかりやすいですね。

 

FILCO 漆塗りリストレスト(公式HPから)

HyperX リストレスト(公式HPから)

個人的には木製リストレストがおすすめ。とくに漆塗りリストレストは、手触りもよく清潔で、キーボード入力のおともにピッタリです。

 

ということで、おすすめのキーボードの紹介でした。

毎日触れるものだからこそ、「ちょっといい」ものを買って贅沢しませんか?

このブログがキーボード導入の参考になれば幸いです。

 

よきキーボードライフを。

*1:9月末までらしい。詳細は調べていただければと思います。

*2:いわゆる中華キーボードがそう。レビューが重ねられ信頼のある中華製のものもありますが、今回は紹介しません。

*3:さまざまな訳語があるが、おそらく「水銀」を指しているものと思われる。