Amazon がまもなくセールを始めるとのことで、キーボードを買い換えたいな、という話。
現状のメカニカルキーボードと問題点
現在使っているのは、Logicool の GPRO K/DA モデル。
茶軸のメカニカルキーボードである。自宅用のキーボードをこれから買い替えて*1、新しくしたい。
とはいっても基本的なクオリティは全然問題ない。ただ2つの不満点がある。
まず一番大きな理由はキーキャップの材質。G PRO のキーキャップは ABS という素材で作られている。安価で加工がしやすく、キーキャップによく用いられている素材である。
これの何が気に入らないのかというと、ABS キーキャップは皮脂や手汗でテカってしまうという性質がある。自分はよく手汗をかく体質なので、ある程度の時間キーボードを打っていると手汗で指が滑ってしまって困る。それに、べたついてテカったキーキャップは見た目もよろしくない。
というわけで、より高価でテカりにくい PBT という素材が使われたものに買い替えたい。キーキャップだけ買い替えられればそれでよかったのだが、日本語配列の PBT キーキャップはほぼほぼ売っていない。売っていても現在のキーボードと大きさが合わないものばかりである。
次にキーカスタマイズ。 G PRO では、ファンクションキー以外のキー配列を変更することができない。HHKB の A横Ctrl に慣れてしまった人間としては、これにあわせるためにキーマップ変更機能はぜひとも欲しい。
前回のブログで PowerToys でのキーマップ変更を書いたが、なぜか原因不明のバグでこの方法が使えない*2。他の方法もあるにはあるが、PC の設定を変えてしまうのは面倒。できればソフトウェアでキーボードの設定を変えてしまいたい。
こういう風にキーボードにもやもやを抱えている中、Amazon がセールをはじめるという。Amazon セールではキーボードも安くなるため、ここでお目当ての機種が安くなるのを狙う。
狙っているキーボード
ということで買いてえな~と思っているのが、こちらの
HyperX Alloy Origins Core PBT である。
リニューアル版になって、キーキャップが PBT になった。これで表面のテカりや滑りを気にする必要はない。さらに、PBT は ABS よりも密度が高く、同じ大きさでも重くなる。そのため打鍵音もより低音で心地よいというメリットもある。
その他の特徴はリニューアル前のものと変わらない。具体的な長所は次の通り。
- 軸は HyperX 独自軸。通常のメカニカルスイッチに比べて摩擦感が少なく、キーの打ち心地がなめらか。量販店で売られている機種の中では、この打鍵感は唯一無二。
- キーボードのボディは完全アルミ製。本体の重量が重くなり、剛性も高いため、タイピング時の安定感が増す。見た目に高級感が出るというメリットもある。
- 有線キーボードだが、ケーブルの脱着が可能。ケーブルが断線したからキーボードを一式買い替えなきゃ、ということがなくて済む。
- 専用ソフトでキーマップの変更が可能。しかも変更したキーはキーボード本体に保存されるため、一度変更すればその設定を反映させるためにソフトを立ち上げる必要もない。
- ゲーミング製品あるあるであるところのRGBライティングもしっかり搭載。白色でシンプルに光らせると、刻印が見やすくなるので実用性も兼ねる。もちろん虹色でギラギラに光らせてもいい。
- もちろん大手メーカー製なので2年間の保証がついてくる。日本語サポートもある保証は地味に嬉しい。
そんなわけで、ふつうの人がメカニカルキーボードに求めるものはだいたい揃っているという豪華キーボード。いまメカニカルキーボードを買うならこれ、というレベルの機種。
で、執筆現在の Amazon 価格がおおよそ1.5万円。
ハイエンド化が進むトレンドにあって、このレベルで1.5万円なら良心的と言わざるを得ない。この機会にいっちょ高級キーボードを、という人は、予算が許すならこれを買ったほうがいい。タイピングメインなら茶軸相当のアクア軸、ゲームメインなら赤軸がいい。
ただ、自分はもう少し安くなるまで待つ。
現状使ってる G PRO も全く使えない、ダメダメだという代物でも決してない。ようするに新キーボードの購入は、安ければしたいという程度で決して急ぎではない。円安の影響でデバイスは値上がりしているし、そもそも Alloy Origins Core PBT も出て日が浅い。そういうわけなので、いま急いで買わなければいけない強い動機もない。
というわけで、セールで安くなってたら買おうかな、という話。
ついでにおすすめのキーボードも紹介
予算を安めに抑えたい人
Logicool G413SE もしくは、Razer BlackWidow Lite から選ぼう。
できるだけ安いお金で、ある程度打鍵感のしっかりしたキーボードが欲しいならこの2つのどちらかを買うと良い。
ざっくりとした比較。
G413SE | BWLite | |
---|---|---|
打鍵音 | 標準的 | 大きめ*3 |
ケーブル | 一体型 | 取り外し可能 |
本体色 | 黒 | 黒または白 |
キーマップ | 変更なし*4 | 変更可能 |
これで惹かれたほうを買うと良い。
打鍵感は G413 のほうが好み。機能も絞られているので初心者向けと言える。メカニカルキーボードが初めて、って人はこれを買うと良い。
逆に機能性を求めるなら BlackWidow Lite がいいです。あと白いやつが欲しい人。
記事執筆時点で Razer は BlackWidow Lite の安売りを発表している。8000円程度になる予定らしいので要チェック。
ちなみに、予算が許すなら当然 Alloy Origins Core を買うと良い。ほぼ2機種の上位互換なので。
静音性の高いものが欲しい
静音メカニカルなら、 FILCO Majestouch 3 がオススメ。
通常のメカニカルキーボードよりも、打鍵音を抑えた静音軸。これを搭載しているメカニカルキーボードは多くないため、静音軸を買いたい場合はこれがベストな選択肢となる。「静音赤軸」を買いましょう。
新しめの製品なのに加えて、もともと Amazon での値引きがそれなりに効いているので、セールで安くなるかは微妙。というか実際のところ静音性がほしいならメカニカルを妥協するという手も考えたほうがいい。
ちなみに、静音性が必要ないなら当然 Alloy Origins Core を買ったほうが良い。
無線で使いたい
無線にこだわりたい人は、Logicool K855 がオススメ。
USB ドングルを用いた無線接続で、遅延なく使える。Bluetooth によるペアリングも選択可能。それでいて値段もおてごろなのが魅力。無線キーボードはたいてい2万円以上するなか、わずか1万円ちょっとで買えるのは素直にすごい。
今年に出た製品ではあるが、Majestouch 3 や Alloy Origins Core PBT よりかは前の製品なので、セール対象に入るのは期待していいかも。
ちなみに、有線でいいなら当然 Alloy Origins Core を買うと良い。
セールが来なかったら待ちたい理由
実はセールが来なかったら待つといったのにはもう一つ理由がある。それは今後出るかもしれないよりよいキーボードを待ちたい、というもの。
HyperX が日本語配列の 60% キーボードを出すかもしれない
英語配列にはなるが、HyperX は 60% キーボードを出している。
60% キーボードは実はそんなに多くない。市場に出回っているコンパクトキーボードのだいたいは、65% もしくは 75% のものである。これらには Enter の右一列にキーが並んでいて、自分はこの配列に慣れる気がしない。Caps を押し間違えて焚いている男が Enter 横のボタンを押してストレスを感じる様子は容易に想像できる。
Alloy Origins Core PBT がセール対象でなければ、これの発売にかけて見送る方針。
Keychron K8 Pro 日本語配列が出るかもしれない
もう一つの対抗馬は Keychron K8 Pro というキーボード。こちらも現行機種は英語配列のみ。
Keychron は新興のメーカーで、打鍵体験やデザイン性へのこだわりが特徴。 Mac ユーザーへの対応も手厚く、マカーが多数を占めるインターネット・インフルエンサーの間で好まれているキーボードメーカー。
今回目を付けた K8 Pro は、一般的なメカニカルキーボードよりも打鍵感・打鍵音ともに上質な一品。値段も2万円と、高くはあるが「打鍵体験にこだわったキーボード」のなかでは比較的リーズナブル。無線対応・キーマップ変更可能といった機能性まで考えれば、決して高すぎる額ではない。
Keychron は日本市場も割と大事にしているらしく、日本語配列のキーボードも多数発売している。このことから、Keychron が K8 Pro の日本語配列をつくる可能性は十分に考えられる。
というわけで、セールの内容によってはこれも待ってみようかな、という感じ。ぶっちゃけ前述した HyperX の 60% よりこっちのほうが期待値は高い。
というわけで、Amazon ブラックフライデーでキーボードを買い換えたい話でした。
今回のセールでメカニカルキーボードを買いたい人たちへの情報も各所にちりばめて置いたので、ご参考にどうぞ。