【キーボード】音楽ゲームを最大限楽しむキーボード【2024年2月】

この記事は、音楽ゲームで使えるキーボード」をテーマに、おすすめのゲーミングキーボードをまとめたものである。

 

最近ブログのアクセスを見ていたら、思いのほかこちらの記事がよく読まれていることに気づいた。前回書いたときは Amazon セールに合わせて急いで書いたもので、あれから新商品も多く出て、書くべき内容もかなり変わった。良い機会なので、この機会に最新版にアップデートしておこうと思う。

 

 

通常のキーボード

ノートパソコンについてるキーボードとか、ゲーミング PC を買うとついてくるキーボードとかはあまり音楽ゲームに向いていない。押し心地がふにゃふにゃしているし、同時押しを認識してくれない、ということもある。だから、パソコンで音楽ゲームをしたい!という場合にはお高いキーボードを買う必要がある。

とはいえ「ゲーミングキーボード」と名の付く商品は市場にはあまりにも多すぎる。細かい話は一切抜きにして、おすすめを 2 つに絞った。

 

HyperX Alloy Origins Core

 

from: amazon.co.jp

このブログでもちょいちょい推している HyperX のキーボード。迷ったらとりあえずこれを買っておけば問題ない。

このキーボードのスイッチは、同じ価格帯の他社製キーボードに比べてなめらかで押しやすい。音楽ゲームだけでなく、ふだんのタイピングでも心地良い。またボディ全面にアルミニウムを使用しており、剛性が高いのも特徴。キーをガシガシ叩く音ゲーマーにはぴったりの商品。

その他の特徴は次の通り(*1の内容も参照)。

  • 脱着可能なケーブル
  • 専用ソフトでキーマップの変更が可能
  • RGB ライティング搭載
  • 2年間の製品保証

テンキーがついているかどうか、およびキーキャップの材質によって値段が違う。

テンキーについては、基本的にはテンキーなしのもの(テンキーレス)をおすすめしたい。ただ、鍵盤数の多い音楽ゲームを遊ぶ場合には、テンキーあり(フルサイズ)のキーボードが役に立つこともある。こちらのブログも参照。

 

masayamatome.com

キーキャップの材質には ABS と PBT の 2 種類がある。PBT のほうが肌触りがよく、なおかつベタつきを抑えられるが、ABS にもライティングが映えやすいという特徴がある。好みと予算に合わせて選ぼう。

また、キースイッチには「赤軸」と「アクア軸」の 2 種類がある。音楽ゲームにはより軽く押せる赤軸がおすすめ。

 

執筆現在*2の価格は次の通り。

  • ABS キーキャップ/テンキーレス:
  • ABS キーキャップ/フルサイズ:
  • PBT キーキャップ/テンキーレス:
  • PBT キーキャップ/フルサイズ:

商品 URL として、個人的にもっともおすすめな PBT キーキャップ/テンキーレスを載せた。

 

 

ELECOM VK210S

from: elecom.co.jp

1万円は高すぎる、もっと安く音楽ゲーム用のキーボードがほしい、という人には、こちらをおすすめしておきたい。

VK210S は、日本の周辺機器メーカー ELECOM によるゲーミングキーボード。このキーボードには通称「銀軸」とよばれるスイッチが搭載されている。ざっくり、ストロークが短くて軽い力で押せるという認識でいい。

ゲームでの使用に最適化されているため、スペースバーが長くなって無変換キーがない*3、キーキャップに独特なへこみがあるといったクセがあるので注意。

 

執筆現在の価格は とにかく安くゲーミングキーボードを手に入れたい!という人はこれを選ぼう。

 

 

 

Rapid Trigger

より高性能なものを求める人には、Rapid Trigger という機能がついたキーボードをおすすめしたい。

 

通常のキーボードは、キーをどこまで押したか、キーがどこまで上がったかという「位置」でキーのオン・オフを判定する。ところが Rapid Trigger つきのキーボードでは、キーをどれくらい下げたか、キーをどれくらい戻したかという「動いた・切り返した位置からの移動距離」によって、オン・オフを判定する。より詳しくは、REALFORCE 公式サイトにある「Dynamic mode 機能」(名前が違うだけで、Rapid Trigger と実質同じ)の部分を見てほしい。わかりやすい動画がついている。

 

www.realforce.co.jp

で、音ゲーマーにとってこの機能は「縦連打が入りやすい」というメリットになる。高速で鍵盤が降ってくる場合、2 打目以降でキーが戻りきらず、縦連打が反応しない、ということがある。ところが Rapid Trigger つきのキーボードでは、キーを最後まで戻さなくても 0.1mm でもキーを浮かせば「キーを離した」ことになる。これにより、より小さなストロークで縦連打を通せる。さらに言えば、高密度のノーツが降ってきた場合にも、キーが戻りきらずに反応しなかった、という現象を削ることができる。

 

Rapid Trigger について、またその機能が搭載されているキーボードについてはこちらに詳しくまとまっているが、

 

dpqp.jp

この記事ではとりあえず次の 3 つに絞っておすすめしたい。

  • 機能性重視:Razer Huntsman V3 Pro
  • 静音性重視:REALFORCE GX1
  • 安さ重視:DrunkDeer G65

 

Razer Huntsman V3 Pro

from: razer.com

 

Rapid Trigger がついたキーボードのうちで、現状最もおすすめ。

このキーボードでは光学式スイッチにより Rapid Trigger を実現している。実は多くの Rapid Trigger つきキーボードでは磁力を用いたスイッチが採用されていて、この磁気式スイッチは周囲の磁力や気温の変化に弱い。Huntsman V3 Pro はそうした弱点を克服している。

本体表面にはアルミニウムを使い、また PBT キーキャップを使用するなど、質感もバッチリ高級の装い。もちろんギラギラに光らせることも可能。

サイズはフルサイズ・テンキーレス・ミニサイズ*4の 3 種類。自分のやりたい音ゲーに合わせて選ぼう。

 

肝心のお値段はというと、執筆現在

  • フルサイズ:
  • テンキーレス:
  • ミニサイズ:

とまあハチャメチャに高い。そのぶん機能性も一級品。予算が潤沢にあるなら、これを購入することをおすすめする。

 

 

REALFORCE GX1

from: realforce.co.jp

日本のメーカー REALFORCE によるゲーミングキーボード。

このキーボードでは、これまた磁気式スイッチと異なり、静電容量スイッチを用いている。このスイッチはキーを押したときの静音性に優れる。音ゲーマーが日々悩まされている騒音問題からもサヨウナラである。ほかにも、アーケード筐体のスイッチに押した感覚が近い*5というメリットもある。またキーの重さは 45g と 30g の 2 種類がラインナップされていて、とくに 30g はものすごく軽い。

お値段は 33,000 円とこちらも高価。とはいえ機能性と静音性を兼ね備えたキーボードは、何万回とキーを叩く音ゲーマーにとって良い相棒となりうる。

 

 

DrunkDeer G65

from: drunkdeer.com

3 万円は高すぎる、とにかく安く Rapid Trigger がほしい、という人にはこちらをおすすめしたい。DrunkDeer はあまり聞きなじみのないメーカーだが、ちゃんと信頼のおけるメーカーなので安心してほしい。

G65 の現在の価格は である。先ほど挙げた Rapid Trigger つきキーボードよりもずっと安く買えてしまうし、なんなら市場にはこれより高い Rapid Trigger 非対応のキーボードがいっぱいある。

とはいえ有名なメーカーに比べて日本ユーザーへのサポート対応が手薄なのは事実。そこら辺を許容できる人向け。

 

 

 

というわけで、音楽ゲームにおすすめのキーボードでした。

廉価なものから最強ギアまで、一通りの候補を出したつもりである。おうちで地力上げに励むみなさんの参考になれば幸いです。

*1:

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

 

*2:2024/02/14

*3:ソフトウェアを使って、Alt キーを無変換キーに変える、などの変更はできる。

*4:テンキーレスからさらに、F1-F12キー、矢印キーなどをそぎ落としたコンパクトな配列。

*5:上で紹介してきた軸たちは抵抗なくキーが下りるスイッチ。対して GX1 のスイッチは一定の力をかけるとガクっと沈み込むタイプで、これはアーケード音楽ゲームのマイクロスイッチに感覚が近い。