HHKB を買ってから、だいたい3か月程度。使い心地は上々である。相変わらず文字を入力することは気持ちがいい。
前回の記事から3か月が経ち、自分と HHKB とその周りの環境がちょっと変化した。
3qua9la-notebook.hatenablog.com
ユーザーミートアップが終わってせっかくの機会なので、 HHKB にかかわるいろいろをまとめようと思う。レビュー記事、というほど大層なものではなく、ちょっとした雑談という感じ。
現在のキーマップ
前回からの変更点は次の通り。
- 通常レイヤーで、Kana と 半角全角キーを入れ替えた*1。日本語入力と英語入力は頻繁に切り替えるので、押しやすい位置に引っ越させた。逆に Kana はそこまで頻繁に使わない*2ので、端へ追いやった。
- Fn レイヤーに新しく BS と Del を追加した。右手でマウスを持ちながら、左手である程度の操作をできるようになった。
印字と実際のキーが合わないと確実に混乱するので、激しく変更した部分はない。Fn レイヤーにうまいことテンキーを埋め込めると便利になりそうな気がするが、埋め込めそうな場所がなかなか見つからない。たぶん無線のやすいテンキーを買ったほうが早い。
吸振マットを買った
打ち心地が「上品になるらしい」とのことなので買ってみた。大きさがあまりにもピッタリすぎたので、貼り付け作業の時に苦労した。バード電子さん、もうちょっと小さめに作ってもらえませんか。
打鍵感については、底打ちが少し柔らかくなった。かも。「かも」と書いたのは、「マットを貼った」という事実による思い込みである可能性があるからである。マットを貼って感触が悪くなった(たとえば底打ちがゴムのような感触になった)、ということはない。
打鍵音は明確に変わった。「ドンドン」と響く低音がなくなって、PBT キーキャップの「コトコト」と軸がこすれる「サクサク」という Luxury な音がより際立つようになった。これはよい変化だ。
理由として考えられるのは2つ。まずは、振動がテーブルに伝わりにくくなったことで、テーブルの天板から出る音が抑えられているのだろう、というもの。もう一つ、キーボードと机の間の空間が潰れたからという理由もある。従来は4点で支えていたため、キーボード本体と机の間に空間があった。ここで反響音が鳴っていた可能性が高い。
半信半疑で使ってみたが、かなり良かった。
ということで「吸振マットは買い!」と言いたいのだが、たぶんデスクマットを引けばほぼ同じ効果が得られることに気づいてしまった。HHKB を据え置きでしか使わない人はデスクマットを買うとよいと思う。おれは HHKB を研究室やカフェに持ち込んで使うので、マットは本体にくっついていたほうがありがたい。おれと同じように持ち歩いて使っている人は買い。
使用環境
というわけで、研究室で使っている HHKB 周辺の画像をアップ。
研究室では有線で使っている。Bluetooth 接続の安定性は、高くはあるが不安定になることがゼロではない。研究室には USB ハブも転がっており、端子の差込口に余裕があるので、マウスを買ったときについてきた充電用ケーブルをつないで使用している。カフェなどの外で使う場面では無線接続。
リストレストは前回の記事でも紹介した通り、 FILCO の漆塗りリストレスト(Sサイズ)を使用している。小さいリストレストは HHKB にフィットするだけでなく、持ち歩きにも便利。
持ち運びには HHKB スマートケースを使っている。これも前回のブログで紹介しているので、そちらを参照してほしい。
それと、キーボードの下に吸振マットを貼りつけたのは先ほど紹介した通り。
HHKB をよりよく使おうとすると、アクセサリにまあまあお金がかかる。ただリストレスト・吸振マットは打鍵感の向上に寄与しているし、スマートケースも持ち運びのために必要なので、無駄な投資ではない。
祝・雪モデル常駐
もうひとつはカラーバリエーションの少なさ。多くは望まないから、少なくとも雪モデルは再販してほしい。現在売っているような白とグレーのレトロデザインではなく、純白のキーボードという需要は確実にあるはずである。PFU も少しは時代の流れに媚びてもいいんじゃないかとは思う。25周年の限定キーキャップは外してもらっていいから。
そんなことを書いていたら本当に販売されてしまった。これはもうおれが PFU を動かしたといっても過言。
新デザインでは印字が変わった。いままでのフォントは割と無骨だったので、雪の色にはこのフォントのほうが似合うと思う。印字が全体的に小さくなったのも高評価。
ユーザーミートアップ
冒頭部分をちょっとのぞいた。日本語配列と英語配列は同程度売れているらしい。インターネットで偏った情報を摂取していると「HHKB といえば英語配列」という気になってしまうが、実際には日本語配列も根強い人気を誇っている。
30代以下のユーザーが3割程度いることには驚いた。若い層への認知が広まると HHKB の将来が明るくなるので、うれしい。おれがサポートを受けたいので将来が明るくないと困るんだけども。
新製品の発表があるかも、と思っていたが、なかった。コメント欄を見ていると HHKB を分割してほしいという声が多くあがっていた。わかる。
HHKB は「買い」なのか
前回のブログでこの話をしなかった気がする。
HHKB の魅力として、「これさえ買えば他に何もいらない」という特徴がある。もともと「馬の鞍」を目指したキーボードとあって、家でも外でもこの1台さえあればいつでも最高のパフォーマンスと打鍵感を提供してくれる。打鍵体験、携帯性、機能性を高い次元で統一した機種であることは間違いない。
値段以外で HHKB を買わない理由を考えてみた。
- ファンクションキーを頻繁に使うので、ワンタッチで押したい
- ノートPCと同じような薄いキーボードが欲しい
- キーボードをピカピカに光らせたい
これのどれかに該当する人は、購入には慎重になったほうがいいと思う。逆にそうでない人たちにとってはかなり魅力的な選択肢になる。普段からキーボードで「生産」をしているならば、その文房具にお金をかける価値は大いにある。
ま、みんなが買ってくれると PFU が潤って既存ユーザー(おれ)への対応が手厚くなるからうれしいってだけなんですけどね~。