【ゲーム】多言語ゴママヨゲーム「ゴーストトリック」を遊ぼう

※この記事は、ゲームする部 Advent Calendar 1日目の記事です。こちらのリンクからほかの記事が閲覧できます。

 

 

オンライン Discord サーバー「ゲームする部」。ゲームごとにさまざまなチャンネルが立てられるなか、雑談を除いてひときわ勢いの激しいチャンネルが「言葉遊び」である。

 

そして今、言葉遊びチャンネルにおいて話題の中心である二大巨頭の片割れが、「ゴママヨ」である*1

 

わずか 40 分間隔で投稿されている。

ゴママヨについてはこちらを参照:

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

話は変わって。

先日放送された Nintendo Direct にて、「もうすぐ発売!」としてとあるタイトルが告知された。

 

youtu.be

CAPCOM 社のゲーム、ゴーストトリック

 

www.capcom-games.com より。

 

ゴーストトリックは「合成語の接続部分で連続する同じ音が含まれている」単語であり、これはれっきとしたゴママヨである。さらに英語表記の "GHOST TRICK" もゴママヨであるという多言語ゴママヨであるため、ゴママヨを知る者の間では有名なゲームとなっている。

 

そんなゴーストトリックがなんと Switch でリメイクされた。名前しか知らないゲームを遊ぶチャンスがやってきた。

 

逆転裁判シリーズのエッセンスを引き継ぐ作品

このゲームのディレクターを務めるのは巧舟(たくみ・しゅう)。ゴママヨを知らない人でも知っている、あの逆転裁判シリーズの生みの親である。

 

www.ace-attorney.com より。「異議あり!」はあまりにも有名。

 

「法廷バトル」という新しい(謎の?)ジャンルを確立し、熱烈な支持を受けているゲームシリーズ。日本ゲーム大賞では表彰を受けるなど、ゲームファンからの評価も高い。

 

この作品の評価点はさまざまあるが、主な点をあげれば、

  • 「法廷で戦う」という全く新しいゲームシステム
  • 複雑に絡み合う壮大なストーリー
  • いたるところに張り巡らされた伏線
  • 個性豊かなキャラクターのデザイン
  • 量・質ともに豊富で、飽きさせない小ネタ
  • ゲームを盛り上げる高品質な BGM・SE

といったものになるであろう。これらのエッセンスを引き継ぎつつ、全く違う作品として仕上がっているのがこの作品「ゴーストトリック」である。

 

1作完結なので軽い

ところで逆転裁判シリーズにはものすごい分量の作品がある。

まずはシリーズ本編ともいえる逆転裁判。主人公である成歩堂龍一(なるほどう・りゅういち)の活躍するシリーズが 1 から 3 まで 3 作品。もう一人の主人公王泥喜法介(おどろき・ほうすけ)が登場してさらに 4 から 6 まで 3 作品。なんと本編だけで全 6 作品存在する。

これだけではない。逆転裁判シリーズに登場する検事・御剣怜侍(みつるぎ・れいじ)が主人公の逆転検事シリーズが 1 と 2 の二部構成*2。さらに明治時代*3を舞台に、成歩堂龍一の先祖・成歩堂龍ノ介(なるほどう・りゅうのすけ)が活躍する「大逆転裁判」シリーズが同じく二部構成。こちらも大人気の「レイトン教授」シリーズとのコラボ作品「レイトン教授VS逆転裁判」もある。

しめて全 11 作品。めちゃめちゃ多い。

 

ところがゴーストトリックは 1 作品完結で、続編も存在しない。さらにプレイ時間も、ゆっくり遊んでも15時間ほどと短い。手軽に楽しめるのが本作品の魅力だ。

もちろん遊びごたえはしっかりとある。本作には数多くのキャラクターが登場し、ストーリーは時間的にも空間的にも、より複雑に、広範囲に展開していく。たったひと作品で重厚な物語が描かれていて、さらに終盤にはしっかりと収束する。最後まで読み切った時の満足感はひとしおだろう。

 

のくせに2周目以降も面白い

とはいえ、単作完結、しかもこの一本道のストーリーをなぞるゲームともなれば、たったそれだけにお金を払うのはためらわれる。しかし心配することなかれ、ゴーストトリックは 2 周目以降も面白い。

というのも、逆転裁判シリーズと同様、このゲームにはたった 1 周では拾いきれないほどに、いたるところに伏線が存在している。ゴママヨが好きなオタクのみなさまは「伏線回収」も大好き*4まさかあの時の何気ない場面が、モノの配置が、キャラの発言が、こんなところで関係してくるなんて。こういう展開が多いほど熱くなるものである。

これだけ大量に伏線があれば、ストーリーをわかった状態でもう一度ゲームを進めることで、何気ない場面やセリフが全く違うようにとらえられる。すべてを把握した後の 2 周目は、1 周目に引けを取らないほど面白い。

また、いわゆる「正解ルート」から外れた不正解の行動に対しても、凝ったセリフや仕掛けが多数用意されている。これらをたった 1 周ですべて見切るのは難しい。この要素もあいまって、2 周、3 周と楽しめるゲームにもなっている。

 

ピタゴラスイッチ的ゲームシステム

逆転裁判シリーズと大きく異なるのがゲームシステム。これについてはプロモーションビデオを見てもらうことが早いだろう。

 

www.youtube.com

 

本作品では、死者となった主人公の魂をフィールド上のモノに取り憑かせ動かすことで「キャラクターがいまにも死にそうになっている」という危機的状況を変化させていく。このモノを動かして目的を達成する、という流れは、ピタゴラスイッチ*5をほうふつとさせる。ゴママヨに取りつかれたオタクはみなピタゴラスイッチを見て育っている*6から、ひとつひとつのパズルも楽しんでプレイできるだろう。

 

 

グラフィックと音楽も進化

ゲーム画面や音楽のブラッシュアップも見逃せない。ゴーストトリックの初出タイトルは Nintendo DS で、発売はなんと 2010 年。実に 13 年前の作品が復活とあって、ヴィジュアルは大きく進化。また音楽も通常版に加えアレンジバージョンが追加される。見ても聴いても楽しい要素を、より濃厚に味わえる。

 

買おう

きっかけがゴママヨであることはともかく、ゴーストトリックの存在を知れたのは幸運である。ぜひとも遊んでほしい。

ゴーストトリックは現在予約受付中で、ダウンロード版の価格は 3,990。先行予約で一部のグラフィックと音楽が追加でついてくる。

Steam でも遊べます。ただタッチパネルに対応した Switch のほうが遊びやすいので、Switch を持っている人は素直に Switch 版を買うといいかも。

 

 

 

www.capcom-games.com

*1:もうひとつは五七五とその派生の指摘

*2:シリーズ作品のなかで「逆転検事」のみ Switch 版が販売されていない。

*3:ゴママヨ。

*4:要出典。

*5:ピタゴラス」と「スイッチ」のゴママヨキャンセルともとらえられる。

*6:要出典。