【パソコン】2023年5月、ノートパソコンを買い替える

あらすじ

 

およそ3年前から使っている Surface Pro 7 に限界が来たので、ノートパソコンを買い替えることにした。

 

いままでありがとう。

 

買い替えにあたって調べたことを書き残しておく。ノートパソコンを新しく買いたい、あるいは乗り換えたいと思う人の役に立てば幸いである。

 

 

ノートパソコンのつかいみち

 

はじめにおれのパソコンの使い方について書いておく。主な用途は以下。

  • 文書編集
    研究者の仕事は物書きなのでね。Word もたまに使うが、メインは LaTeX を使っている。とはいえほとんど Cloud LaTeX で済ませているのでブラウザが動けば十分。
  • ブログ執筆
    このブログ。これについてもブラウザが動けば十分。
  • YouTube, Twitch での動画視聴
    これが一番ハードな使い道だと思う。前述した作業と並行して動画を見ることもしばしばある。
  • プログラミング
    たまに。ふとした瞬間に Python のコードを書いて実行したい時があったり、ごくまれに R を使わなきゃいけない時があったりする。

これくらいのことはそつなくできるスペックであってほしい。大学生とか社会人の大半は、ノートパソコンの用途はこんなもんなのではないでしょうか。

次の使い方はしない。

  • 動画編集*1
  • 3Dゲーム(動作がめちゃめちゃ軽い VALORANT は例外)
  • 仮想通貨のマイニング

もっともこれだけ重い作業をするならとっととデスクトップを買えという話ではあるな。

 

要求を考える

 

パソコンを買ううえでもっとも大事な要素といえば、CPU・RAM 容量・SSD 容量の3つ。さらにノートパソコンの場合は、画面の大きさ重量も判断材料になってくる。

で、これまで使っていた Surface Pro 7 のスペックはこれ。

 

  • CPU:Core i5-1035G4
  • RAM 容量:8GB
  • SSD 容量:128GB
  • 画面の大きさ:12.3型
  • 重量:775g

 

こいつをベースに買い替えの条件を考えてみる。

 

CPU

パソコンの要。こいつの性能がパソコンの動作の速さを支配する。現在売られている CPU は、Intel 社の Core シリーズと、AMD 社の Ryzen シリーズの2つ。

CPU を選ぶおおまかな基準は2つ存在する。その一つがグレードで、Core / Ryzen それぞれに4段階*2ある。ざっくり、

と考えてよさそう。

もうひとつは世代。同じグレードなら世代の新しいもの、つまり新しく出たもののほうが性能がいい。最新世代は、Core シリーズが第13世代、 Ryzen シリーズが第7世代。

 

最低限の CPU だときついので、グレードについては最低でも Core i5 / Ryzen 5 は欲しい。世代についても、せっかく買い替えるのであれば最新世代にこだわりたい。

CPU のスペックはこのサイトから比較できる。

 

pcrecommend.com

Core i5 第13世代のほうが Ryzen 5 第7世代よりも概してパフォーマンスが高いらしいが、その分価格も高くなる。Ryzen のノートパソコン向け最新 CPU である 7530U でも PassMark スコア 16000 と十分すぎる値が出ているので、これでよさそう。IntelAMD にさしたるこだわりもないし。

ちなみに i5-1035G4 の PassMark スコアは 8041*3最新世代 CPU は偉大。

 

RAM

RAM は Random Access Memory の略で、単にメモリとも呼ばれる。人間でいうところのワーキングメモリーにあたって、ざっくりこいつがでかければでかいほどより多くの作業を並行してこなせる、と考えればよい。

さて、おれは普段の作業中にそれなりに多くのアプリケーションを開く。具体的には

と盛りだくさん。ここにさらにアプリを立ち上げたり、Firefox のタブを追加したりとなることもしばしば。そして 8GB の RAM はこの負担に耐えることはできなかった。というわけで、最低でも 16GB は欲しい。

 

SSD

SSD は記憶容量のことで、これはアプリとかプログラムとかをどれだけパソコン内部においておけるかを表す量である。もちろん、写真や動画などのデータはUSBメモリやSDカードに保存することもできる。しかしながら、SSD に保存しておいたほうがデータの読み込みは早くなるし、紛失の心配もなくなる。そもそもプログラムファイルのように、パソコン内部にしか保存できないものもある。

で、前まで使っていた 128GB は案外すぐに埋まってしまう。余裕が欲しいので少なくとも 256GB は欲しい。3年間使うことを考えると、512GB あってもよい。

 

重量

毎日持ち運ぶものなので、重量も見逃せない要素になってくる。

これについては Surface Pro 7 はめちゃめちゃ優秀だった。なんてったって本体重量が 775g しかない。さすがにこのクラスの軽量化は望めない。

とはいえあまりに重たいと持ち運びが大変。適当に 1.5kg をボーダーラインとして設定してみる。

 

画面の大きさ

ノートパソコンで作業をする以上は、画面の大きさも大事だ。研究室にはモニターがあるからそっちにつなげばいいのだが、研究室以外の出先ではそうもいかない。事実、いままで使っていた12.3型は画面が小さく、作業をするときはまあまあ苦労した。

そんなわけで基本的に画面はでかければでかいほうがいいのだが、あまりにも大きいとその分カサと重量が増すので持ち運びに苦労する。というわけであまり際限なく画面を大きくしすぎるのはそれはそれでよくない。

店頭に出向いてノートパソコンを見て、画面サイズの大きさと携帯性を考慮した結果、14.0型が落としどころだろう、という結論に達した。

 

というわけで

  • CPU: Ryzen 5 7530U クラス
  • RAM: 16GB 以上
  • SSD: 256GB 以上
  • 画面: 14.0型
  • 重量: 1.5kg 以下

が条件。

余談だが、とくに大学生がはじめてパソコンを買うよ~って時にはこれくらいのスペックを目指して買うとよいと思う。大学生くらいの年代でよく話題に上がる議論といえば「生協PCはやめとけ」であるが、じゃあ何を買えばいいんだよ、となってしまう。選ぶ際の基準として、これくらいのスペックを求めるといいと思う。

 

パソコンっていくらで買えるんだ

この要望をもとにネットの海を探索。けっこう大変かも……と思いきや、解答は案外早く見つかった。

 

まず一つは Lenovo から出ている IdeaPad Slim 5 Gen 8 である。

 

www.lenovo.com より。

www.lenovo.com

スペックは 7530U/16GB/512GB/1.46kg/14型 で、お値段およそ 8.0 万円

 

もう一つは DellInspiron 14 5435 というパソコン。

 

www.dell.com より。

 

www.dell.com

 

スペックは 7530U/16GB/512GB/1.46kg/14型 で、こちらはお値段およそ 7.8 万円

 

びっくりしてしまった。おれの求めていたノートパソコンって 8 万円で買えてしまうのか。正直、新しくパソコンを買い替えるにあたっては 10 万円以上を覚悟していたから、思ったより安く済んで助かった。

ノートパソコンの買い替えを検討している大学生諸君、

  • IdeaPad Slim 5 Gen8
  • Inspiron 14 5435

を買おう!

 

ちなみにこの結論はどうやらノートパソコンに詳しい人ならだれでもたどり着くらしい。実際に、もうさまざまなサイトで言及しつくされている。先人は偉大。

 

pcrecommend.com

digitalista51.com

papa-worklifebalance.com

 

二者を比較した記事は以下。

 

papa-worklifebalance.com

正直どっちでもいい。ディスプレイの映りやキーボードの打ちやすさ、USB や HDMI などのインターフェイスの種類や数で絞っていくとよいと思う。もちろんデザインで選んでしまうのも全然あり。

 

軽量化への欲望

 

ここでふと考えた。

ここまで安く買えるなら、もっと軽量化にお金を使ってもよいのではないか?

当然のことではあるが、パソコンは、お金をかければそれだけ性能をあげることができる。ただノートパソコンの場合、お金をかけて軽量化するという選択肢も存在する。毎日のようにパソコンを持ち歩く生活をしているので、1.5kg からさらに削れるなら多く出資してでも重量を削ってしまいたい。500g のキーボードも持ち歩いてるしね。

 

そこでまず魅力的な選択肢として挙がったのが、 HP から売られている Pavilion Aero 13-be というノートパソコン。上記のサイトでも紹介されている。

 

 

jp.ext.hp.com より。

 

jp.ext.hp.com

重量が 957g と非常に軽い。先ほどの選択肢から約 500g の軽量化が果たせることになる。ペットボトル 1 本分と考えると非常に大きい。

構成ほぼ据え置き(7535U*4/16GB/512GB)のモデルは 11.9 万円。4 万円の上積みで 500g を削ると考えれば悪くない出資。

しかしながらモニターの13.3型がやや気になった。12.3型の Surface に懲りて画面はできるだけでっかく!と考えていたため、14.0型にこだわって選ぶことに。

あとキーボード。

おなじく jp.ext.hp.com より。

 

いわゆる 65% レイアウトだが、Enter の横に一列追加されているキーボードで誤打をしてあったまる未来が容易に想像できる。

 

ほかにも何かないかと探していたのだが、先ほど紹介した IdeaPad Slim 5 Gen 8 に計量モデルが存在していた。その名もIdeaPad Slim 5 Gen 8 Light」。Slim と Light で意味かぶっとるし。

 

www.lenovo.com

 

先ほどの IdeaPad Slim 5 Gen 8 から構成据え置き、画面サイズも同じで重量は 1.17kg まで軽量化。その代わりお値段がかなり上がって 11.2 万円*5

だいたい 3 万円程度を積んで、 300g 軽量化する、という計算になる。爆発的なコスパというほどではないが、それでも市場全体で考えれば 1.17kg のノートパソコンが 11 万円は十分破格。

 

そんなわけで、最終的におれは IdeaPad Slim 5 Gen 8 Light を購入することにした。軽量化のためにいくぶん多くお金を積んだが、少なくとも3年間は使うものだし、ほぼ毎日持ち運びをするだろうし……ということで自分を納得させた。 14.0型の大きさ(とキーボード)に強いこだわりがなければ、おそらく Pavilion Aero 13-be を買ったほうが幸せになれる。

 

 

 

というわけで購入。

 

よろしくお願いいたします。

 

新 PC の運用はいまのところ順調。特にスペックで気になった点はなし。1.17kg という重量も、持ち運びにはぜんぜん苦にならない。

 

今回学んだこと

  •  8 万円用意すれば普段使いには十分な性能のノートパソコンが買える。
  • 11 万円用意すれば軽量ノートパソコンが買える。

一人ひとつはパソコンを持ちたい時代。自分の用途と相談しつつ、賢く買い物をしたい。これからパソコンを買う人に向けての参考になれば幸いです。

 

 

追記

2023年7月1日

追記をしました。ノートパソコンの情報は日々変化する。

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

 

*1:とはいえ、一般的な大学生がなにかの拍子に YouTuber になる可能性は十分にある。

*2:厳密にはそれより下のグレード(Cerelon シリーズなど)もあるが、到底実用に堪えるものではないのでここでは紹介しない。

*3:PassMark - Intel Core i5-1035G4 @ 1.10GHz - Price performance comparison

*4:7530Uと PassMark スコアはほぼ同じ。グラフィック性能が向上している。

*5:公開時には 10.4 万円まで下がってた。