【CHUNITHM】Stellar Stellar (MAS13+)

2024 年、突如 CHUNITHM に Stellar Stellar が収録されました。

 

X: @chunithm より

 

プレイしました。

 

 

https://x.com/hungry_and_fool/status/1750498346828288038?s=20

ものくろっく大先生の譜面部会報が出るのは当分先のこととなりそうなので、私が感じたこと気づいたことなどを先に記事にしてしまおうと思います。答え合わせが楽しみですね

 

 

Stellar Stellar 解説

 

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Stellar Stellar (MAS13+) 解説

  • 2024/01/25 に収録。特別な解禁は必要なく、はじめからプレイできる。
  • MASTER 譜面を手掛けたものくろっくは屈指の VTuber 好きとして知られている。とくにオンゲキの「ヒトガタ (MASTER)」の譜面は必見。

 

譜面画像(CHUNITHM 譜面保管所)

 

プレイ動画(らすてぃー 様)

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譜面の感想

小節番号は譜面保管所に従っています。譜面画像は貼ったり貼らなかったりします。

 

第 1 小節

空白。

なにもなし

星街の独唱「だって僕は星だから」を存分に堪能することができる。良い。

いきなりノーツを置かないことで、一音目を目押しで押さなくていいというメリットも生まれる。

 

第 4 小節

さりげなく星

実機でプレイしているとなかなか気づけない。

 

第 6 小節

手の動きに合わせた装飾が施されている

ここ「どぅーーん だぁ~~~~~ん」の空耳聴こえて困る

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第 14 小節

SLIDE を右手から左手に持ち替える必要があるので、TAP を SLIDE に重ねる。こういう細かい誘導があるかどうかが、積もり積もって満足感に影響を与える。

細かな配慮

第 18 小節

ラスト 8 打のみ ExTAP になっているところが好き。ここをしっかり盛り立てることで A メロ入りの静けさが引き立つ。

 

画面も音もかなりにぎやかになる



第 19 小節

譜面が右側により、中央に線が引かれる。MV ではテレビに星街が映る構図になっていて、「画面の向こうで歌うバーチャル存在」を表現している?

TV 画面で歌う星街

 

譜面を寄せる前にはしっかり合図がある。こういう細かい誘導があるかどうかが、積もり積もって満足感に影響を与える。

 

この SLIDE で身体が右側に寄る

 

第 26 小節

直前のスライドでふたたびレーンの全面を使う配置に切り替わるが、依然として真ん中の仕切りは残り続ける。

ここでふたたびレーン全面が解禁

第 32 小節前まで残っているこのレーンは、「壊せない壁があったんだ ずっとさ」の『壊せない壁』を表している?

ちなみに星街はテレビや雑誌のインタビューでもたびたび「壁」に言及することが多く、「リアルとバーチャルの壁」もよく取り上げられる。その意味では、第 19-25 小節の壁と、第 26-32 小節までの壁は、通して同じものを表現しているのかもしれない。

 

第 27-28 小節

突然難しくなってワロタ 右手動け!と唱えて指押しをするとうまくいきます。ここも小気味よくて好き

後ろで鳴っているパーカッションの音を取っている

 

第 28-29 小節

FLICK は徐々に強まるシンバルにあわせて置かれている。良い。

第 30 小節頭の SLIDE は始点が ExTAP になってるので、巻き込みを気にする必要はなし。

 

第 34-40 小節

8 分で TAP を刻みつつ、要所に HOLD/SLIDE を加えてうまく肉抜き。ボーカルをよく聞いていると、

  • 「香り立つ朝の匂いが」の「にお『い』が」は直前の「お」に引っ張られて流れている
  • 「どうしようもなく憎らしくて」の「にくらし『く』て」は母音が消えている
  • 「部屋の隅で膝を抱えて」の「かか『え』て」もはっきり発音されず流れている

と、いずれも主張の弱い音。これらの弱い音をあえて取らずに長押しでつぶしている。

 

8 分タップの間に長押しを挟む

 

第 41 小節

「震えていた」にあわせて震える SLIDE 。さりげない。

ふつうに押しているだけでOK

 

第 49 小節

かなり細い音で鳴っているパーカッションの音取り。完全に正しいのかはわからないが、「コン」と強く鳴る音の後ろに空白があると「なんか正しそうだな~」という気にさせられる。

意外と楽しい

直前の「HOLD を右手で押さえる→小粒同時を両手で取る」の誘導も丁寧。これで身体が左側に寄るので、直後の配置を両手で取りやすい。

 

第 50 小節

「その手を伸ばして」の箇所。「そのてを」の間隔は 6 分で「のばして」の間隔は付点 8 分。

よく見るとすごい

TAKU INOUE はこの曲を作るときに「微妙なズレ・遅れ」を意識したという*2。こうした委細をしっかり譜面に反映させられるのは SEGA 譜面チームの長年の経験によるものなのだろう。

 

第 51-52 小節

「その手を伸ばして」に合わせて AIR-HOLD が伸びていて、歌詞通り手を伸ばせる。虹色に広がるレインボーンや直後の FLICK が一体となって、このパートの華やかさを演出している。

豪華な演出がてんこ盛り

 

第 56-64 小節

ほとんどを SLIDE が占める配置。ボーカルのロングトーンを最大限聴かせつつ、譜面難易度に緩急をつけている。

第 62 小節終わりは FLICK でシンバルを取る。思想が一貫していて良い。

シャララン

ホールド途中に星。「自分勝手Dazzling」をほうふつとさせる。

ノルマ達成

 

第 65-66 小節

「高速 FLICK →パーカスタップ→FLICK で大きく右手を振り上げ」。気持ちがいい。

気持ちがいい。

 

第 67 小節

レインボーンが出現し、背景を真っ暗に変化させる。

譜面画像では見にくいが、動画ではっきりと視認できる

この演出は、MV で背景が白一色から夜の街に切り替わる部分と完全に一致している。

白一色の背景から……

舞台は一気に夜の街へ

 

新要素のレインボーンを贅沢に使用した MV 再現に、感動が止まらない。

 

第 68 小節

ExTAP にあわせて HOLD が SLIDE に変化する。「押さえているロングノーツの色が変わる」というわかりやすく驚かせる演出もさることながら、

  • HOLD/SLIDE 始点の ExTAP は必ず最高判定で通る
  • AIR-SLIDE で空中に浮かせている手を誘導できる

という、比較的新しく導入された仕様を活かし、プレイ中の理不尽さを減らすような工夫がされている。

ひとつひとつの配置が考え抜かれている

サビでは全体的に FLICK が多用されていて、楽曲のきらびやかさを増幅している。

 

第 73-74 小節

ボーカルの音がない地帯では積極的に裏の音をノーツに反映させる。サビの盛り上がりを損なわないように忙しさをプラスさせ、難易度にメリハリをつけている。

ここは ExTAP を両方右手で拾うと気持ちがいい

 

第 81-86 小節

実は SLIDE の頭がボーカルに合わせて微妙にずれている。

横に並べて比べてみるとよくわかる

いくらなんでも異様なこだわりである。ものくろっくは何回音源を聴きなおしたのだろうか?

第 86 小節の終わりは、他の部分と少し SLIDE の造形が異なる。この SLIDE のまっすぐな部分は「だって僕は星だか『ら』」のタメを表現している?

ここで身体の動きが一瞬グッと止まる

 

直後に黄色の星マークとともに、レインボーンで真っ暗だった背景が明ける。

 

第 98-100 小節

あまりにも斬新な音取り。個人的にはここが最も「快」を感じる。

どうやったら思いつく?

第 101 小節からは 4 レーンを想定した譜面が降ってくるが、そのつなぎとして置かれた第 100 小節後半の TAP にも全く無理がない。

 

第 105-112 小節

ロングトーンに合わせ AIR-HOLD →音の入りと同時に振り下ろし→コーラスに合わせ順に AIR →シメの AIR-ACTION 。際立って高音な最後のコーラスで上昇幅の大きな AIR を配置しているところに細かなこだわりを感じる。

最後の AIR-ACTION は指揮者のように広げた手を閉じると、すべての音が手の動きとともに止まってシンクロ感を得られるので、ぜひやってみてください。

 

おわりに

本当にただの感想書きならべ記事になってしまった。

 

Stellar Stellar という曲にこれだけ真剣に向き合ってくれたものくろっく大先生には感謝しかない。次は灼熱にて純情(wii-wii-woo)ソワレなどはいかがでしょうか?頼む

https://x.com/chunithm/status/1749628825238167683?s=20

*1:2024/02/04

*2:TAKU INOUE 本人が NHK『ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック』で言及していた記憶がある。