【マウスパッド】デスクワークのためにゲーミングマウスパッドを探す男

ついにマウスパッドに手を出してしまった。

 

買った。


せっかくなので、購入に至るまでを書いておくことにする。

 

 

購入の目的

これまでは、デスクに直接マウスを滑らせて使用していた。もちろん硬い面に滑らせているから滑りが悪いことはないし、十分快適ではある。

ただしそれは、机の上がチリあくたないキレイな状態のときに限られる。

机にゴミ*1があるときには、それを噛んでしまうことがある。マウスソールと天板の間に、ゴミがはさまってしまうときである。このとき、マウスを引きずる感覚は非常に悪くなる。ゴミの粒がデカければその不快感はさらに増す。コンクリートで舗装された地面を、砂でひっかくときのジャリジャリとした感覚を想像してもらえればよい。

 

これの対策として、天板ではなくもっと柔らかい素材をマウスの接地面とすればいいのでは?ということを考えた。いわゆるマウスパッドである。

 

マウスパッドに求める条件

おれは今、ゲーミングマウスパッドをデスクワーク目的で買おうとしている。そのため、マウスパッドに求める条件はゲーマーのそれとはちょっと違う。

 

布製

材質は布がいい。

そもそも「異物を噛んだ時の不快感をなくしたい」という目的で買うので、プラスチック製やガラス製のマウスパッドはNG。それでは机の天板と同じなので、お金をかける意味がない。

 

滑る

布マウスパッドがいいとはいうものの、滑りが遅いのはイヤだ。机の天板やプラスチック製マウスパッドに劣らないレベルの滑りはほしい。そもそも滑りが重くなってしまったらせっかく導入した軽いマウスが無駄じゃないか。

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

 

さて、元来マウスパッドというのは PC ゲームのための代物だ。特に銃を撃つゲームにおいては、正確な射撃のためにマウスを「止めやすく」することがマウスパッドの役割になることが多い。そう考えると、「滑る布製マウスパッドを!」というのは、わがままも甚だしい要求というものである。

 

ところが世の中には、こうしたわがままをかなえてくれるマウスパッドがあるらしい(しかもいっぱい!)。下にあるのは、マウスパッドの滑りを比較した表である。どうやらこの表における「スピード」「スピードバランス」を選ぶと、滑りの良さを犠牲にしない布製マウスパッドを選ぶことができそうだ*2

 

dpqp.jp

 

肌触りがソフト

長く作業をするうえでは、マウスパッドの肌触りも見逃せない。いくら滑りがよくても、ザラザラとして肌を傷つけてしまうような材質はNG。

世の中のゲーマーは、ザラついたマウスパッドからのダメージを防ぐためにアームカバーというものをつけているらしい*3しかしさすがにそこまで課金はできない。つけ外しも洗濯も面倒そうだし。

 

 

そうと決まれば下調べ。インターネットの情報であたりをつけて、実際に秋葉原で何十枚と触ってきた。やっぱアークとツクモは神ですわ。

以下は、いろいろ調べた結果として、作業用に対してよさそうだと思ったマウスパッドの紹介。

 

デスクワークに向いてそうなマウスパッド

Pulsar PARASPEED V2

 

pulsargg.jp より。画像は XL サイズ

 

韓国のゲーミングデバイスメーカー、Pulsar のマウスパッド。

今回紹介する3つのなかでは、一番よくマウスが滑るマウスパッド。とにかくマウスを軽い力で扱いたい人向け。

このマウスパッドには、CORDURAと呼ばれる素材が使われている。手触りは若干すべすべとした感覚で、不快感は少ない。他にも、強度や撥水性に優れるといった特徴もある。

価格も XL サイズ(460mm x 410mm)でおよそ3000円程度とお手頃。コスパを求める人にもおすすめ。

 

さらに詳しく知りたい人向けの動画:

youtu.be

 

Artisan 雷電

 

artisan-jp.com より。画像は L サイズ

 

日本のマウスパッドメーカー、 Artisan の製品。

Artisan は滑りやすさの違うマウスパッドを複数販売していて、その中でも雷電はもっとも滑るモデル。前述した PARASPEED V2 と同じくらいか、若干マウスが重い?かな?という違い。布製マウスパッドのなかではトップクラスの滑りであることは間違いない。

このマウスパッドの特徴として、柔らかさを MID/XSOFT の2つから選択できる。柔らかければ柔らかいほど、マウスを押し下げたときに沈み込み、摩擦力を大きくすることができる。滑らせたい人は MID 、止めやすさも欲しい人は XSOFT を選ぶのが良い。

肌触りは CORDURA のツルツルとした触感とは違い、よりサラサラ感が増している。作業をするうえでの不快感はほぼない。

値段は L サイズ(420mm x 330mm)で4180円、XL サイズ(490mm x 420mm)だと5280円と高級。そのぶん品質は高く、値段に見合ったマウスパッドである。

 

さらに詳しく知りたい人向けの動画:

youtu.be

 

 

Fnatic Dash

 

fnatic.com より。画像は L サイズ

 

イギリスのゲーミングデバイスブランド、Fnatic Gear のマウスパッド。プロチームの FNATIC が経営するメーカーである。

前述したふたつに比べると、滑らせたときに若干の抵抗を感じる。ところがこの摩擦力が、逆にマウスを止めるときには役に立つ。細かなマウス操作が作業の中心になっている人は、このようなマウスパッドを買うのがいいかもしれない。

肌触りも、ふつうの布のようなさらさらとした感覚。作業中に痛みを感じることはまずないだろう。

値段はLサイズ(487mm x 372mm)で4000円とちょっと。市販のマウスパッドと比べるとちょっとお高め。

 

さらに詳しく知りたい人向けの動画:

youtu.be

 

 

その他

滑りのいい類似の商品で、残念ながら候補にはならなかったものをピックアップ。

 

Vancer ICE

ガラス繊維が編み込まれたマウスパッド。めちゃめちゃ滑るんだけど、机の天板に直置きしたときとあまり感覚が変わらなかった。だったらわざわざ金出して買わなくてもなあ、となり却下。

 

ENDGAME GEAR MPC CORDURA

商品名の通り、CORDURA を使ったマウスパッド。PARASPEED V2 に比べて値段が高く、肌触りも硬質なので候補に入らず。

 

Razer Strider

Razerのよく滑るマウスパッド。サクサク滑って気持ちがいいのだが、表面が痛すぎる。日常使用でこのザラザラ感には耐えられない。ゲームのためにこれを買う人は、アームカバーを併用して使うんだと思う。

 

Artisan 飛燕

Razer Strider ほどではないが表面が痛い。Artisan 製のマウスパッドであれば先ほど紹介した雷電のほうが滑るので、こっちを買うとよい。

 

 

購入

で、今回買ったマウスパッドはこれ。

 

選ばれたのは

 

とにかくサクサク滑らせたい欲望があり、Pulsar PARASPEED V2 を選択。値段が安いのも後押しした。

 

以下は一週間ほど触ってみた感想。

 

滑る

 

滑る。

 

まあめちゃめちゃに滑る。おれはマウスであまり細かい操作をしないのだが、それでもポインタが行き過ぎた!ということがまれに起こる程度には滑る。あまりにも滑るのでマウスのポインタ速度を落とした。

おれはデスクワークにおいては「マウスを微かに動かす」という局面がないので、滑りのいい PARASPEED V2 で大満足。とにかく滑りを求める人には最適のマウスパッドといえる。しかし、「マウスを微かに動かす」ことをデスクワークで求められる*4人は、もっと止めの効く雷電 XSOFT や Dash を買ったほうが良いのかも。

 

当初の目的を達成

もともとマウスパッドを買ったのは、ホコリや異物を噛んで滑りが悪くなることへの対策だった。この目的は達成されたといえる。マウスソールに何かを噛んだ時のあの不快な感覚はなくなった。

もちろん布製マウスパッドの性質もあるが、大きめのマウスパッドをひいたことで、その上をきれいに保とうという心理が働いているのかもしれない。マウスパッドやデスクマットの類にはこういう副次的効果もあるらしい。人がなぜデスクを覆うデスクマット*5を買うのかが分かった気がする。

 

 

こんなところです。

長く使っての耐久性はまだまだ分からないので、特筆すべきことがあったら記事にする予定。いまのところは課金してよかった。

 

デスクワークのためにマウスパッドを導入したい人は、上で紹介した

  • Pulsar PARASPEED V2
  • Artisan 雷電 MID/XSOFT
  • Fnatic Dash

のどれかがオススメ。とにかく滑らせたい、安く済ませたいなら PARASPEED V2 。マウスを細かく小さく使う人は Dash がいい選択肢になると思う。これより止め性能重視のマウスパッドは、少なくとも作業用には必要なさそうに感じる。

*1:たとえば、ホコリ、消しゴムのカス、お菓子の食べカスなどがこれにあたる。

*2:「ハイスピード」に分類されたマウスパッドはほとんどがプラスチック製やガラス製。

*3:手汗がマウスパッドにしみこまないように、などの別の理由もある。

*4:画像編集をしている人とか?

*5:シンプルなマットもあるし、二次元のキャラがデカデカとプリントされた痛マットもある。