【作文論】AnotherVisionって、なんや…?(添削後)

※この記事は、私が過去にAnotherVision Countdown Calender 2017に書き下ろした記事『AnotherVisionって、なんや…?』を添削したものです。これは【作文論】文章添削をやってみた において、添削後の文章、いわば「記事内記事」として用いられていますので、まずはそちらをお読みください。

 


 

 画面の向こうの皆さん、こんばんは。あるいは、はじめまして。AnotherVision所属の、ミカグラと申します。

 今回、新たな取り組みとして始まったこのカウントダウンカレンダー。AnotherVisionのメンバーが1日ずつ、記事を投稿していく企画です。

  なぜ、謎解き制作集団がこのような企画を実施するのか?

 この話をするためには、表題の通り「AnotherVisionってなんや…?」というところまで遡らなければなりません。どうかしばらく、お付き合いのほど。

 

 さて、謎解き制作集団というからには、我々AnotherVisionは多くの謎解きコンテンツを制作しています。その代表例として謎解き公演の制作がありますが、ただ謎が作れる人を集めただけでは、謎解き公演は完成しません。謎を作る人はもちろん必要ですが、ほかにも物語を考える人、謎で使う小道具を作る人、紙面のデザインをする人、会場を設営する人、所所で流れる音楽を作る人、オープニングやエンディングの動画を作る人、などなど、一つの公演には、様々な、そして異なったスキルを持つ人が必要なのです。「謎解き制作集団」は、謎以外に必要な多くのものを制作してくれる人がいるからこそ、の名前だといえます。

 そしてもう一つ。AnotherVisionは、なにも謎制作だけを黙々としているサークルではありません。AnotherVisionがCHUNITHMサークルでもあることは今や公然の事実(?)となっていますが、それ以外にも、麻雀、ポーカー、ダーツをたしなんでいる人々もいますし、皆で海鮮丼やスイーツを食べに行ったり、旅行に行ったりなどもしています。AnotherVisionにとっての謎解きは、大きなメインでありつつも、一側面。実情を完璧に表しているわけではありません。

 では、AnotherVisionとは何なのか。

 僕の個人的な意見ではありますが、AnotherVisionは「エンターテインメント集団」であるといえるのではないでしょうか。安い言葉と思われるかもしれませんが、エンターテインメントというのは、なかなかに難しく、奥深い営みです。

 

 それでは、なぜAnotherVisionのメンバーは、ここまでエンターテインメントに全力を注げるのか。

 確かに、エンターテインメントはお金と時間と労力がかかります。楽しいことにはそれなりの対価が必要ですし、楽しいことをした後には得てして疲れが来るもの。つまり、それだけの体力を使っているということになります。謎解き制作という、エンターテインメントを享受する側から供給する側に回った場合はなおさらです。

 それに、エンターテインメントには何の実利もありません。謎解きのスキルやCHUNITHMのレートが実生活の役に立つかといえば、そんなことはないと思います。これは上で挙げたほかのものについても同様でしょう。

 お金も時間も労力もかかってそのくせ実利はない、しかしそれでも、AnotherVisionのメンバーは、常にエンターテインメントに対して全力です。謎解きにもゲームにも全力。理由はただ一つ、エンターテインメントは、それを作る人・受け取る人に「楽しさ」を提供してくれるからです。単純かつ愚直な理由ですが、これに勝る動機はありません。エンターテインメントを楽しむために、決して妥協をせず、持てるものを惜しみなく注ぐことができる人たちが、AnotherVisionにはたくさんいます。そしてその姿勢は、そのまま謎制作にも反映されています。

 

 この記事から始まるカウントダウンカレンダーは、今までは出てこなかったAnotherVisionの多彩な側面を、少しでも皆さんに知っていただけるよう企画したものです。ここには、こうした個性の強いエンターテイナーたちが、それぞれ思い思いの記事を書き連ねていきます。1か月という長い期間ではありますが、読んでいただけると幸いです。

 お読みいただきまして、ありがとうございました。

 次の投稿からも、ごゆっくりとお楽しみくださいませ。