【自炊】調味料デッキ2020冬【新環境対応】

 こんばんは。ミカグラです。

 

 前回私が紹介した「調味料デッキ」から半年。

 

3qua9la-notebook.hatenablog.com

 

 できるだけ少ない調味料でできるだけ多くの料理を、という思想のもと作成された「調味料デッキ」ですが、環境が変わった今、調味料デッキは改築を強いられています。

 そこで今回は、これからの新環境に備えた「新・調味料デッキ」を紹介します。

 

 

 

環境の変化

新シーズン「冬」の到来

 なぜ、新しく調味料デッキを組みなおす必要があるのか?それは、新シーズン「冬」が到来したからです。

 前回調味料デッキを組んだ時には、シーズン「春」が終わりを迎え、「夏」が近づこうとしていました。そのため、夏の熱気にも負けないスタミナをつけるために、多くの野菜や肉を一気に調理できる「炒め物」が環境トップを握っていました。

 しかし、今や時代は移り、冬真っただ中。このシーズンを迎え、元来環境トップであった「焼き・炒め」デッキは、もはや活躍できるようなデッキではなくなってしまったのです。

 

焼き・炒めデッキの凋落

 新シーズン「冬」の到来に伴って、焼き・炒めデッキが環境トップから退いたのには、大きく2つの理由があります。

 一つは、冷めやすいこと。炒め物は水分が少ないぶん、気温の影響をもろに受けます。特に冬の時期は、常温のお皿に乗せると短時間で一気に冷えてしまいます。冷えた料理はおいしくないだけでなく、食事によって身体を温めることができないという欠点もあります。

 もう一つの欠点は、洗い物に時間がかかること。炒め物は、フライパンに油をひいて調理します。すると、油汚れを落とすには時間がかかるので、洗い物にかける時間が長くなります。冬の寒い中キッチンに立ち、冷たい水で洗い物をするのは相当な苦行です。

 

新環境トップ「蒸し」「鍋」の台頭

 こうしたシーズンの変化により、新たにトップに立つ2つのデッキがあります。それは「蒸し」と「鍋」です。

 蒸し料理といえば手間がかかるもの、と思われがちですが、実は電子レンジを使えば簡単にできます。お好みの材料を耐熱容器に入れ、電子レンジでチンすれば蒸し料理の完成。調理用の容器をそのまま食器にすれば、洗い物も減らせます。何よりも調理時間が短い。この「電子レンジ蒸し超アグロ」は、時間のない現代人が寒い冬に一人暮らしをするのにぴったりで、冬シーズンでの注目度が急上昇しています。

 もう一つの調理法は「鍋」。食材を選り好みせず柔軟に受けられ、また量も大満足の鍋デッキはシーズンを問わず安定した人気があります。しかしながら、鍋がもっとも実力を発揮するシーズンといえば、やはり冬。身体の芯から温まることができ、また調理器具と食器を一緒にできるゆえに洗い物を減らせるという長所は、冬シーズンにこと魅力的に映るといえましょう。

 

デッキ構築

基本思想

 これを受けて、新・調味料デッキをつくる上での基本思想を次のように設定します:


調理法として環境トップの「蒸し・鍋」を中心に考え、おいしく食べられる調味料をそろえる


 今回も、肉・魚・野菜・卵の4種の食材について、おいしく食べられるようなデッキを組んでいきます。これらをおいしく調理するために必要最低限の調味料を揃えました。


 今回も、最低限そろえたいメインデッキと、好みによってそろえたいオプションを紹介します。メインデッキに選んだ調味料は、前回から1種増えて5種。枚数を抑えることはできませんでしたが、かなり良い立ち回りを見せてくれる組み合わせになったと思います。

 今回のメンバーはこの5つ。順に紹介していきます。

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新調味料デッキ

液みそ

 今回のメインは液体みそ。味噌に砂糖やだし、塩分などがあらかじめブレンドされた調味料です。

 まず、液みその大きなメリットは、前回メインの焼き肉のたれと同様、これ一本であらかたの味付けが完了してしまうことです。料理がまるでできなくても、失敗せずにまともなご飯を作ることができます。また、ふつうの味噌に比べ、溶かす手間がいらなかったり、保存がしやすかったりと、扱いやすいのも評価点です。

 液みその最大の魅力は、受けが広く、どのような調理法を採用しても安定した高火力をたたき出せる点です。いくつか例を取って説明してみましょう。

 まず、液みそを使った鍋デッキによる超火力は魅力的です。好みの肉もしくは魚をメインに、野菜や練り物などを詰め込み鍋にすることで、質・量ともに大満足間違いなし、驚異の高火力をたたき出します。味噌味の鍋は卵との相性も抜群。

 また、蒸しデッキにも大きな力を発揮します。適当な野菜と肉に液みそをかけ、電子レンジにぶっこむ電子レンジ蒸しアグロの速度対火力はかなりのもの。

 さらに、従来焼き肉のたれデッキの守備範囲であった炒め物にも力を発揮。油で焼いた肉や野菜に液みそをかけるだけで、濃厚な味付けの肉野菜炒めが完成。

 

しょうゆ

 いかなる料理にも優秀な立ち回りができる最強調味料・醤油は新環境でも続投。前回のブログのとおり、魚料理や卵料理で安定した火力をたたき出せます。また、濃厚な味わいを演出する味噌に対して、醤油はあっさりと、引き締まった味付けをするときに役に立ちます。ステーキや焼き魚などのシンプルな料理には焼き物には味噌よりも、素材の味を引き立てる醤油が効果的。

 卵かけご飯や冷奴など、火を通さずにすぐに作れる一品(通称非加熱アグロ)には、醤油が大きな火力になります。

 

白だし

 素人がもう一つ必要なのは、場を整えるベースです。そしてこの時有用となるのが、だし調味料です。ということで、今回は白だしが新規メンバー入り。

 だしといえば顆粒だしが有名ですがお勧めは白だしかつおだしを中心にする顆粒だしに対して、昆布だし主体の白だしのほうが、より多くの食材に対してベースとなるからです。特に、魚との相性はバッチリ。

 白だしもある程度味付けがされているため、お吸い物や軽い煮つけといった淡泊な料理はこれ一本で済みます。

 

ごま油orオリーブオイル

 火を使う料理では、油は欠かせません。ここは前回からごま油orオリーブオイルが続投。サラダ油はこれらの下位互換なので必要なし、という思想は前回のデッキと同様です。

 個人的には、オリーブオイルよりもごま油がお勧め。これまであげてきた液みそ・醤油・白だしはすべて和の味付けで、ごま油とのシナジーがいずれも高いからです。

 また、単体で使いやすいのも魅力。出来合いの総菜やパックの納豆などにサッとひとかけするだけで、芳醇な香りがプラスされて食欲が刺激されます。特に、冷奴や和え物といった、しょうゆを用いた非加熱アグロにはごま油の相性が抜群。

 

 前回の塩コショウから塩にチェンジ。コショウの使える幅が塩に比べて狭いことが発覚したからです。

 前回のブログ構築時にはけっこう塩をナメていたのですが*1、ちょっと薄味のところに塩を入れるだけでかなり味が引き立っておいしくなるということを学びました。塩使えるわ。ということでデッキ入り。

 

オプションなど

 

チューブ系はにんにく・ショウガが一押し

 前回もおすすめしたチューブ系調味料。なかでも特にこのデッキに相性が良いものは、「にんにく」「ショウガ」の2つです。

 にんにくといえば独特の臭みを思い浮かべる人が多いと思いますが、少量を加えれば自然な甘み、ある程度まとまった量を加えればパンチを利かせられる有能食材です。優しい味になりやすい今回のデッキには、弱点を補うよいサポートとなるでしょう。

 ショウガは上で紹介した鍋との相性が抜群です。しょうがを加えることで香りがよくなるほか、身体を温める効果も期待できます。また醤油と合わせてスピード料理にも活用できるので、お勧めです。

 

唐辛子系スパイスでおいしさ倍増

 上でもあげたように、今回のデッキでは優しい味わいになるため、「刺激」を求めるユーザーの方々には少し物足りないかもしれません。そんな方々にお勧めしたいのが一味唐辛子です。

 唐辛子系の調味料の中でも、一味は圧倒的に使いやすいのが特徴です。辛味を加えたいとき、少し味にアクセントをつけたいときにサッとふりかければ解決。蒸し物や鍋はもちろんのこと、時間がないときの冷凍食品・インスタント食品にも相性がよく、広く使用できます。

 

 以上、新調味料デッキの紹介でした。

 お家でおいしいごはんを食べよう!

 

 読んでいただきありがとうございました。

 

*1:けっして塩をずっとペロペロしていたわけではありません。