こんにちは。ミカグラです。
今回は、とにかくおいしいものをサッと作りたいということで、一枚の肉を焼いていこうと思います。いわゆるステーキを焼くやつですね。
さて、肉をおいしく焼くためには、案外気にしなければいけないことが多かったりします。実際に、「お肉 焼き方」とか「ステーキ 焼き方」というキーワードで検索すると、こういったアドバイスがいっぱい出てきます。一つ一つは細かい作業ですが、これらを行うと安いお肉がおいしく食べられるようになるということです。
しかしながら、一人暮らしの自分には実行するのが難しいものもかなりあります(お肉をヨーグルトにつける、果物で柔らかくするなど)。今回のブログでは、特に簡単に実行できるものをピックアップして書いていきます。
このブログの目的は、安いお肉を、ふつうの設備とふつうの食材を使って、おいしく仕上げることです。
(お高いお肉の焼き方は、今回のメソッドとは全く違うので、別途調べていただきたいです)
- 材料
- お肉は事前に外に出しておく
- 牛脂を使って焼く
- マス目状に肉に切れ目を入れる
- 塩コショウは直前に、片面ずつ
- にんにくは牛脂とともに入れる
- 片面ずつ、強火で一気に焼く
- 野菜を炒めて脂を有効活用
- 盛り付け
- 重要ポイントまとめ
材料
お肉 1枚(200-300 g)
玉ねぎ 1/2 個
もやし 1/2 袋
白米 1合
にんにく 適量
塩コショウ 適量
焼肉のたれ 適量
万能ねぎ 適量
今回使用するお肉はこちら。
牛ステーキ肉。100 gあたりでは200-300円くらいなので、決して高いお肉とは言えません。こちらをおいしくなるように用意していきましょう。
お肉は事前に外に出しておく
肉を焼くときは、事前に冷蔵庫から出して、常温に戻すようにしましょう。
冷蔵庫から出してすぐのお肉は冷たい状態です。この状態で火にかけると、中まで熱が通りにくく、生焼けの状態になってしまいます。特に、今回紹介する調理法では短時間しかお肉に火を通さないため、中が焼けていない状態は衛生的にも危険です。ですから、必ず常温に戻してから準備をするようにしましょう。
一人暮らしの場合、炊飯器でお米を炊くのにだいたい20-30分ほどかかると思います。炊飯器のスイッチを押すときにお肉を出しておき、ごはんが炊けたら、蒸らしつつ調理をはじめるといいでしょう。
ちなみに、霜降りのようなゴージャスなお肉の場合は、常温に戻す過程で脂が溶けだしてしまい、美味しさが半減してしまうので、冷蔵庫から出したらすぐに調理をはじめましょう。
牛脂を使って焼く
牛肉を焼く際には、牛脂を使って焼くと、甘くておいしい味わいになります。
比較的大きなスーパーであれば、牛脂はお肉売り場でもらうことができると思います。持ち合わせがない場合は、脂身の部分を切り取って、牛脂として活用してしまいましょう。
マス目状に肉に切れ目を入れる
市販の安いお肉は、赤身部分が多く、また筋が多く入っています。そのため、そのままでは固く、噛み切りにくい仕上がりになってしまいます。これを防ぐために、ふつうは筋切りと呼ばれる下処理を行います。脂身と赤身の間に数か所切れ込みを入れる、というものです。
しかし、安いお肉は筋の部分以外も噛み切りにくいうえ、筋切りによって筋の部分だけに包丁を入れるのは、はっきり言って面倒です。そこで今回は、お肉にマス目状に切り込みを入れてしまいましょう。
大体2-3 cmの間隔を開けて、碁盤の目のように切り込みを入れていきます。細かすぎると肉汁が流れ出しやすくなるので注意しましょう。深さはお肉の厚さの半分くらいがベストです。
なお、この下処理は、赤身や筋が多い安めのお肉の場合は有効ですが、霜降りのようなゴージャスなお肉の場合は、そもそも断ち切るべき筋があまりないので、切れ目は入れずそのまま焼けばOKです。
塩コショウは直前に、片面ずつ
塩コショウを振るタイミングは、お肉を焼く直前です。
食材に塩を振りかけると、水分が流出します(きゅうりの板摺りはまさにそれを生かした例ですね)。お肉の場合は、あまり前に振ってしまうと、肉汁が流出してしまうので、塩は焼く直前に振りかけましょう。コショウも同様で、直前に振った方が香りを失わずに済みます。
同じ理由で、塩コショウは片面だけ(先ほど切れ目を入れた面)に降っておき、もう片面には焼いているときに振ります。また、塩コショウを手ですり込む必要もありません。時間がかかってしまいますし、何よりめんどくさいでしょう?
にんにくは牛脂とともに入れる
フライパンを温め、牛脂を入れます。このとき、ニンニクがある場合には、この段階で入れます。牛脂を溶かしながらニンニクを炒めることで、ニンニクの香りが脂に移り、お肉につきやすくなります。フライパンはしっかり温めておきます。
また、フライパンを温めて牛脂を溶かす際には強火にします。このあと肉を焼く段階ではずっと強火のままです。
片面ずつ、強火で一気に焼く
フライパンがしっかりとあったまり、脂がピリピリと音を立てるようになったら、いよいよお肉を焼いていきます。
ここからは、常に強火で表面を焼き上げ、火を通しつつ肉汁を閉じ込める作業になります。強火で短時間で仕上げることを意識しましょう。
お肉は先ほど切れ目を入れて、塩コショウを振った面を下にして焼きます。焼いている間にもう片面に塩コショウを振ります。焼いている間にはお肉を動かさないように注意。
肝心のお肉を裏返すタイミングですが、表面にきれいな焼き色がついたら裏返してしまって構いません。そしてそのタイミングはすぐに来るので、たえず集中を切らさないようにしましょう。少し裏を見てみて、おいしそうな焼き色がついていたら裏返してしまいましょう。タイミングが遅れてしまうと焼き過ぎになり、お肉が固くなってしまいます。
もう片面も焼き色がつくまで焼き、両面が焼けたら、アルミホイルの上に置き、肉の余熱で中まで火を通します。いわゆる「お肉を休ませる」という行為です。あとで野菜を炒めるので、牛脂だけはフライパンに残しておきます。
ここでアルミホイルでお肉を包むのですが、何分包むかで中への火の通り具合が変わります。ミディアムレアなら2-3 分、ミディアムなら5 分くらいが目安です。レアがお好きな方は、アルミの上に乗せるだけでいいでしょう。
ある程度置いたら、食べやすいように包丁で切ってみます。断面に綺麗なピンクが見えたら大成功です。
野菜を炒めて脂を有効活用
さて、フライパンには肉を焼いたときの脂が潤沢に残っています。これを活かして付け合わせのお野菜を炒めてしまいましょう。
脂は新しくひかずに、牛脂をそのまま使えばOK。玉ねぎ1/2 玉を切って、フライパンに入れます。玉ねぎは、切った後事前に冷凍しておくと、火が通りやすくなります。火加減は中火くらいがよさそうですが、まあご自由にどうぞ。
玉ねぎに火が通って、きつね色に変わってきたら、もやしを投入していきます。
もやしがある程度柔らかくなったら、焼肉のたれで味付けをしていきます。
盛り付け
今回はステーキ丼に仕上げていきましょう。
器にご飯を盛り、味付けした野菜を乗せます。
その後、肉を乗せて、お好みで万能ねぎを散らしてやれば完成です。
う~ん、優勝!w
重要ポイントまとめ
・肉は調理前に常温に戻す
・筋切りはマス目状に
・塩コショウは焼く直前
・強火で表面を一気に焼き上げる
お安いお肉、ふつうの設備でも、簡単においしいステーキを作ることができます。
みんなも優勝、しよう!