【書籍紹介】神保町で本を買いすぎた話

こんにちは。ミカグラです。

 

最近世間を騒がせている某感染症のせいで、家から出られない生活が続いていますね。

世間では食料の買い占めが問題になっていますが、緊急事態になっても食料供給のライフラインは止まらないので(働く人々に感謝)、食べ物を腐らせて無駄にしないためにも、必要な分だけ購入するようにしたいですね。

 

しかし、精神的食糧であるところの「書籍」はどうでしょう……?

 

一般的に、書店の数はコンビニやスーパーほどにはありません。しかも、悲しいかな、本が生活に必須のライフラインであることを認定される可能性は低そうです。おまけに本は買いだめしても腐らないときた。

 

つまり、いまこそ本を買いだめする時期だと。

 

ということで今回は、本屋の多く集まる神保町まで出向き、本を買いだめした男のレポートを書いていきます。

 

ちなみに今日買った本です。じゃーん

 

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え、これ全部紹介するの?

 

 

 

熊野純彦『西洋哲学史 古代から中世へ』

 

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

  • 作者:熊野 純彦
  • 発売日: 2006/04/20
  • メディア: 新書
 

 

 家を出る前に、買いたいなとあたりをつけていた本です(すなわち、これ以降の本はすべて衝動買いです)

 大学院へ進むにあたって、基本的な哲学の勉強をしたいと思っており、哲学の概観を手軽にできるようにと勧められたのがこの本でした。既に下巻にあたる『同 近代から現代へ』は大学近くの書店で購入していたので、上巻にあたるこちらの本を購入しました。

 岩波新書は古本屋での取り扱いが少なく、この本は置いてなかったので、神保町のクソデカ本屋こと書泉グランデで新品を購入。まあ仕方ないですね。

 

藤本隆志『ウィトゲンシュタイン

 

 

 ウィトゲンシュタインLudwig Wittgensteinは僕の一番好きな哲学者です。彼の主張に多くの学ぶ点があることもさることながら、人生がカッコいいですよね。特に、彼の主著にして名著『論理哲学論考』を書いたあと、「問題はすべて解決した」として哲学の論壇からさっぱり降りて小学校の教師に転身するのが、圧倒的な実力を伴ったイキリの極致みたいで大好きですね。

 『論理哲学論考』は、邦訳の本を持っていたのですが、彼自身の伝記や、ほかの著書に対する紹介本は持ってないなーと思っていたところに、これが売っていたので買いました。この機会にウィトゲンシュタイン彼自身についてゆっくり勉強してみることにします。

 

 『論理哲学論考』は、かつて東大に在籍していた野矢先生による邦訳を持っています。彼の講義を一度だけ受けたことがあります。あの講義を受講できたことは、東大に入ってよかったと思えた経験の一つです。あわせて彼の邦訳を紹介しておきます。

 

論理哲学論考 (岩波文庫)

論理哲学論考 (岩波文庫)

 

 

Raymond M. Smullyan『この本の名は?』

 

 

 数理論理学の分野で活躍する科学者スマリヤンによる本です。この本は、論理パズルと呼ばれるクイズを通して、読者に論理学の面白さを伝えるというものだそうです(まだ読んでないから「~だそうです」とかしか言えん)。

 まずタイトルがオシャンティーですよね。『この本の名は?』(原題: "What is the name of this book?")っていうタイトルが、論理パズルを扱う本の内容を端的に表していて、かつ面白そう。こういうセンスってどうやって身につくんですかね。

 たのしくゆるゆると読んでいこうかなと思います。

 

堺利彦『文章速達法』

 

 

 最近「文章をいかに読むか・書くか」というテーマの評論を読むことにめちゃくちゃハマっていて、それ関連の本を買い込みました。そのうちの一冊です。

 堺さんによるこの本が初めて刊行されたのは1915年。実に100年前の文章がこの本にはあることになります。これだけ昔に、文章の書き方についてどのようなことが考えられていたのかって、すごく興味が湧きますね。

 値段も安かったので即購入。パラ見した感じだと文体が古風で読みづらいなあという印象を受けましたが、じっくり読んでいきたいと思います。

 

澤田昭夫『論文のレトリック』

 

 

 文章の書き方論2冊目。学術論文の書き方をメインテーマとはしていますが、事実・主張を伝えるよい文章の書き方一般に通じるエッセンスが数多く詰まった良著です。

 なんでこんなわかった風に書くかというと、これ一回読んだことがあるんですよね。既に内容を知っている本ではあったのですが、これからも見返したいポイントが多くあったなということを感じ、値段もあって自分の手元に置いておくことを決めました。こういうこともあるよね。

 時間があれば2周目にチャレンジしてみたいです。

 

Howard S. Becker 『論文の技法』

 

 

 文章の書き方論3冊目。欧米では大学の講義で文章の書き方を行う授業があるらしく、そういった方法論が確立されているらしいので、海外の著者が著した文章作成技法を読みたいと思い購入。

 同じジャンルの違う本を複数購入すると、ここはおおかた同じことを言ってるけど、ここの主張は違うんだなー、といった比較ができて面白いですよね。

 

伊中悦子・高崎みどり『学生のための言語表現法』

 

学生のための言語表現法

学生のための言語表現法

  • メディア: 単行本
 

 

 文章の書き方論4冊目。少し版が大きく、いわゆる日本語でのCompositionにあたる教科書的な本なのかな?と推察されます。なんか定価で売れなかったらしくて流れてきた在庫を安売りしたらその日めちゃくちゃ売れたらしいです。確かに1800円はおいそれとは出せないわ。

 

荻野貞樹『ほんとうの敬語』

 

ほんとうの敬語 (PHP新書)

ほんとうの敬語 (PHP新書)

 

 

 バイトで塾講師をしていて、日本語に対して敏感になっていた時期なので、値段を見て即購入。使う機会がもしなくても、中学生や高校生に現代文を教える機会がある手前、敬語の理論くらいはしっかり勉強しておきたいじゃないですか。

 パラっと見た感じではすでに知っていることもたくさんありましたが、たいていそういうときってじっくり読むと知らなかった事実が転がっているんですよね。この機会にしっかり勉強したいです。

 

東郷吉男『よくわからない日本語』

 

 

 日本語の語源集。

 ゲテモノを食うの「ゲテモノ」とか、だだをこねるの「だだ」ってなに?といった、聞かれると詰まってしまう日本語についての語源が多く紹介されています。

 面白そうなので購入。

 

森岡浩『名字の謎』

 

名字の謎 (ちくま文庫)

名字の謎 (ちくま文庫)

  • 作者:森岡 浩
  • 発売日: 2011/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

 ここから専攻にもバイトにも関係ない趣味シリーズ。日本にある名字の面白い話がいっぱい載ってそうなので購入。

 

矢野新一『名古屋はヤバイ』

 

名古屋はヤバイ (ワニブックスPLUS新書)

名古屋はヤバイ (ワニブックスPLUS新書)

  • 作者:矢野 新一
  • 発売日: 2017/03/08
  • メディア: 新書
 

 

 いち名古屋人としてこれ買わんわけにはいかんでしょ。背表紙見た瞬間に即購入しました。

 いま適当なページパラっと見たら「やたらと『あんこ』を入れたがる」っていう見出しが目に飛び込んできて笑い転げています。早く読みてぇ~~~

 

井出洋介『東大式 麻雀に勝つ考え方』

 

 

 麻雀本。「超基本」と「中級の知識」は入っていると自負しているのですが、基本の上かつ中級知識を活用する土台である「初級の知識」を入れたいなーと思ったので購入。

 

村松秀『論文捏造』

 

論文捏造 (中公新書ラクレ)

論文捏造 (中公新書ラクレ)

  • 作者:村松 秀
  • 発売日: 2006/09/01
  • メディア: 新書
 

 

 ベル研究所での論文捏造を取材したドキュメンタリー。アカデミアに少しでも籍を置いた人間にとってはビクっとしてしまうタイトルですね。気が向いたときに一気に読み切っちゃいたい。

 

福島文二郎『9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ』

 

 

 いや単純にディズニーの裏側知りたくないですか?装丁も綺麗だったのでいい買い物でした。

 

東川篤也『謎解きはディナーのあとで

 

謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)

謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)

  • 作者:東川 篤哉
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫
 

 

 説明不要の超有名ミステリー小説。僕はドラマを視聴していました。いや櫻井翔の執事役ハマりすぎワロタ

 原作も読みたいなーと思って購入したらなんと東川さんのサインが書いてありました。

 

は??????????

 

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一瞬目を疑いました。

 

即買い。

 

仮面ライダーマガジン2020』

 

 

 青春時代のソウル・コンテンツであるところの『仮面ライダーW』が10周年記念ということでフィーチャーされているので、当然購入と。

 

 

以上です。

総合計金額9,780円。買いすぎワロタ