科学哲学会参戦記

ミカグラです。

 

今回は11/9, 10に開催された学会に両日参加した際のレポートを書き綴っていきたいと思います。

 

 

・そもそも科学哲学会ってなに?

ぶっちゃけていうと「科学的なあれこれに関する哲学」の研究者たちの学会のことです。

大学の研究者たちは一人で黙々と大学にこもってるわけではなくて、同じ分野(時には別分野)の研究者たちと交流・成果発表をしています。まあオフ会みたいなもんですね(オイ)

科学哲学会では、とくに自然科学や数学、あるいは言語学や論理学などのさまざまな学問に対して、哲学的立場から科学や技術を考える研究者が一堂に会します。

 

東京の大学で論理学を一人さみしく学んでいるミカグラさんですが、現在師事しているO先生(仮名)が学会のえらい人という縁もあって、知識を深めるべく学会にソロ凸を決行したのでした。

 

マジで思いついたように書くので文章がとっ散らかってるし読者を置いてけぼりにする可能性があるんですがそこはごめんね。

 

初日。

ちゃんと起きてえらい。慶應大学三田キャンパスに向かいます。なんで日吉じゃねんだよ……

 

会場費1000円を払い、午前の研究発表は論理学に関係の深そうなC会場を選択。しかしここで悲しいことがありました…………

とある発表で「~~な論理体系の紹介」としておっ新しいものに出会える~とドキがムネムネしていたわけなんですが、なんと発表時間のうち3/4をお気持ち表明(具体的な体系を紹介する前の前置き)に使われてしまい「まだ……?」と焦る僕。

 

そしてやっと体系の紹介、記号の定義……となった矢先、出てきたのは何と体感文字サイズ12pt、1画面20行という人間には到底読めない量のJAPANIIZU TORADEXISYONARU PAWAAPOINTO。しかも全部英語というおまけ付きで完全に追いつけず卒倒。

 

スライドのpdf配布などは一切なく、頼みの綱であったReference(発表の参考資料・論文のリストをまとめたものです)すらも一瞬だけ見せられて無事完全敗北。テーマが面白そうなだけにこれにはさすがに落胆。

 

劣敗。

 

鮮やかな敗北。

 

もちろん他の発表はどれもすばらしく得るものも多かったのですがこれに関しては何も吸収できずに終わった。そして結局その印象が強いままに午前終了。中古で文庫本が200円で買えてしまうこの時代に1000円払ってこの成果はあまりにも、あまりにも小さい…………

 

ということで昼休憩をはさんで午後の学会も参戦を決意。ちなみに空き時間が2時間あったのでなんかしよっかなーと思ったのですが本もPCも置いてきたのでここでも劣敗

 

ちなみに三田キャンパス周りの昼飯はTwitterからの有益情報があまり得られなかったので自分の足で探すことに。博多ラーメンの店を見つけたのでそこへ入店。ランチセットのラーメン+チャーシュー丼を頼んで無事優勝

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右がラーメンです。

 

午後の発表は「タイプ理論再考」。type theoryを中心に、数学の立場や哲学の立場におけるtype理論の役割を考えるパネルディスカッションでした。外国からのゲストも招いており発表・質疑応答はすべて英語で、登壇者の中にはO先生の名前もありました。

途中、発表者さんが日本語で発表を行い、発表の途中で"Oh, I should speak in English!"と叫びだし会場が笑いに包まれる一幕も。

とはいえタイプ理論、それ以上に「数学の態度」について学ぶところが多くてよきかなになりました。英語での発表ができる地力もつけていきたいわね。

 

1日目最後は裁判員裁判における裁判員の心理についての講演。認知バイアスに始まり、心理学の知見を公正・公平な裁判員裁判に活かせないか、という内容の講義でした。自分の専攻とは関係なかったけど、このような分野横断的な活動はだいぶ刺激的ですね。

 

そんなこんなで1日目は終了。なんと帰りに0時まで酒を飲むという大アホムーブをかまし就寝。明日も全通なんだが??

 

2日目。ちゃんと起きてえらい!!!!!!

 

朝一発目は行為と主体の哲学についてのディスカッションを聴講。我々が「行動する」とはどのような事象か、とくに「行為する主体」と「行為そのもの」の関係に焦点が当てられ、発表が行われました。

途中発表の一つで題目中にある単語の意味が分からず20分宇宙猫になり劣敗を記録しましたが、以外には多くの知識が持ち帰れて満足の出来。これも全編英語の発表だったのですが外国の先生って英語うまくてちゃんと内容がわかったので「英語がわかった」になり無事優勝

 

お昼は焼き魚の定食屋で優勝。ごはんとみそ汁と魚しか勝たんね。

 

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いや魚の写真撮るの下手すぎ

2日目午後の研究発表は、「自然数の哲学的意味」に触れたA会場も捨てがたかったですが、言語哲学がらみのC会場を選択。2つの発表があり、どちらも一定の知見を得られて満足。言語の意味を考えるときってだいたい「文脈」に言及する場合が多いんですけど、文脈の議論を論理学の世界に落とし込むのって大分大変なんですよね。

 

最後に入ったのが機械学習の科学哲学に関するディスカッションだったのですがこれがマジでおもしろかった。機械学習の登場で、それまでの人間の心や認知に対する哲学的なとらえ方がすっかり変わってしまったこと、機械学習を確率・統計学と類比的に考える発表、また機械学習と創造性の議論など。

もちろん理系の端くれとして内容が面白かったってのもプラスポイントなのですが、機械学習ってつい最近の話題のはずなのに、これだけ多くの知見が揃えられていて、それをはぐくむ土壌があることに「科学哲学」の広さを垣間見ました。これは優勝

 

その後は疲れて帰宅。

 

学会に出ると本当に最先端かつ多様な話がいっぱい吸収できるのでいいですね。今回は全通して様々な知見を得られたので1日目午前終了時の不安であった会場代回収できたか問題は消えました。めでたしめでたし。

 

以上、学会参戦記でした。

いつも以上にとっちらかった文章でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

内容に関して深く聞きたい方がもしいらっしゃれば@hungry_and_foolまで。